見出し画像

56歳退職記念ヨーロッパひとり旅4

 2024年10月16日午前10時、カロリーメイトとどん兵衛を詰め込んだスーツケースをレンタカーのトランクに詰め込み、いよいよオーストリア横断の始まりだ。
 行先は妻のお古のスマホにGoogleマップをすでに仕込んでいる。ライトニングケーブルをスマホに差してセッティングもOKだ。
 レンタカー会社でのすったもんだもあり、予定より2時間遅れということで景色を見ながら安全運転でインスブルックの宿まで一発で行くことにした。

借りたレンタカー


 オーストリア人の適当で気さくな感じ、私は嫌いではない。私も日本人離れするほどの適当な人間なので自分のことを棚に上げて人に言えないのだ。
 さて、ウィーンの街中に入ってしまうとトラムやバスなどが多く、リスクがあるのでA4という高速道路に乗って目的地まで行くことにする。
 オーストリアでの高速代金はレンタカー会社が既に支払い済みだ。今日の宿インスブルックまでここから530kmも長旅だ。
 レンタカーの車種は不明で左ハンドルでマニュアル車。右側通行で日本とは逆、左折は奥、右折は手前車線というふうにイメトレしてきた。走りだすと右手でシフト操作、左手でハンドルなので若干、車がぶれる。記念すべき初めての交差点、最初から左折からスタートだ。
 ウィンカーを左折方向に出すと、ワイパーが動いた。お約束だ。ウィンカーは左手側なのだ。まぁすぐなれるだろうと慎重に奥の車線に入るとすぐに高速道路A4リンツ行き入り口があった。ここだ!ウィンカーを出すつもりがまた、ワイパーが動く。

オーストリアの牛乳は旨かった


 人間、普段の習慣はなかなか治らない。オーストリアの高速は制限速度時速130kmなので思いっきり加速する。そのような仕様になっているのか3速で100kmまで楽に引っ張れる。
 うまく高速に乗れると、大型トラックなどを追い抜きながら気持ち良く走る。一旦高速に乗ってしまうとマニュアルのシフトチェンジはあまり使用しない。周りの壮大な景色を見る余裕も出てきた。

匂いは私の地元と同じ


 ウィーンを過ぎると1,000mクラスの高い山々が見えてくる。周りのほとんどの車を見ると昼間なのにライトを点けて走っている。もしかすると高速を走るときのルールなのかもしれないので、車のライトをオンする。
 100km前後で走っているとバンバン抜かれるので流れに乗るため気を引き締めスピードを上げる。ウィーンから約200kmのとこまで来た、トイレ休憩のためSAに寄る。
 トイレの場所にはゲートがあり1回の利用に1ユーロ必要だ。財布には一番小さい金種は5ユーロ札しかない。トイレのためにその5ユーロ札でコーラを買い、ジャリ銭を手に入れた。危機一髪でトイレに駆け込み事なきを得た。
 車に戻り、バックにギアを入れようとするが入らない。”韓国車””バックギア””入らない”といれて検索するがやり方が出てこない。この時点で私は何の車種を借りたのかも分かっていない。ここで初めて借りたのがヨーロッパ車だと気づいた。
 再度、Googleで検索するとギア所のリングを上げてバックギアに入れると書いてある。リングがあった!これでやっと出発できる。200kmもバックギアの入れ方も分からず走ってくるなんて、我ながら適当すぎるが、とにかくバックすることができた。
 Googleマップのお陰でいろいろあったが午後4時50分、宿に到着した。

宿の前の景色

いいなと思ったら応援しよう!