56歳退職記念ヨーロッパひとり旅2
寒い!飛行機の中がこんなに寒いとは思わなかった。この日のためにワークマンで買った2,900円のズボンが完全に失敗だ。伸びて履きやすく歩きやすのだが予想外に生地が薄い。配られた毛布で足をくるんでしのいだ。
ほどなくして機内食が出てきた。とりあえず食べて体温を上げる。
今回の私の旅のこだわりは「食文化は体験しない」ということだ。理由は簡単でお金をかけたくないからだ。飛行機の機内食やおごられる食事、朝食付きのホテルは別だ。しっかり堪能したい。
飛行機は3列ー3列ー3列の右翼の窓際、ラッキーなことに隣の席は空いているので、寒いこと以外は快適だ。エティハド航空の機内食は初めての味のものがあったが美味しく完食した。席のモニターではゲームや映画が見れるが、寒いので寝てしまおう!と毛布を被り眠ることにした。
私の特技はいつでもどこでも寝れることだ。アブダビまであと2時間30分のところでCAさんに起こされる。2度目の機内食だ。ぐっすり6時間ノンストップで寝た。寝ぼけていたので「どっちでも」と答えてパスタが配られる。美味しく頂いた。目の前のモニターをいじってフライトプランを選択すると飛行機はペルシャ湾の入り口あたり。おそらくこの6時間私のイビキで回りの席の方に迷惑をかけたに違いない。残り2時間は寝ないでおこう!
残念ながらアブダビ周辺は真っ暗、見たかった砂漠は見れない。到着現地時間は23時56分だ。そんなことより私はトランジットなので間違っても出口に行ってアブダビに入国してはいけない。対処法がわからないからだ。きっとテンパり、その後のトランジット失敗!なんてことになると思う。飛行機は予定より1時間程度遅れて到着。3時間のトランジットが幸か不幸か2時間程度になった。
慎重に早足にアライバルではなくインターナショナルゲートを探す。アブダビ国際空港は想像よりかなり広くて大きい。空港内はフリータクシーが走っているほどだ。
インターナショナルの看板を見つけ周りの様子を観察する余裕もなく、案内板の通り歩いていると保安検査場を見つけた。バックからPCを出し、ゲートをすんなり通過。一瞬にしてアラブ系の人たちが多くなる。表現がよいかどうかタイガージェットシンが沢山いる。
次のフライトの出発ゲートもまだ表示されていない。写真をスナップする余裕が出来たので適当にパシャリ!
アブダビ国際空港の制限エリアには化粧品店などすごい数のお店やカフェがあり、真夜中というのに利用者や働いている人でごった返している。眠らない街という感じだ。座るベンチも夜中だというのになかなか見つけられない。インフォーメーションの掲示板を見ると出発ゲートが決まっている。出発ゲートに向かう途中、喫煙所を発見。
やっと一服して一息つけた。んー、家族や実家のお母さんの心配をよそにここまでかなり順調だ。