I Love農機ファイル No.2
ヤンマー耕運機 YA75
軽トラックの次に購入した農機である。耕運機は歩行型トラクターとも言われ、耕運から田んぼの代かきなど用途は幅広い。
米づくりをはじめる前にいろんな農家の方からお話を伺った。その中の方から中古を7万円で譲っていただいた。この方は、震災後某有名TV番組内で特集を組まれ、取り上げられたこともある稲作から野菜まで生産する篤農家の方であった。
アタッチメントを交換して使用する耕運機用トレーラーもつけていただいたのだが、農地の道路状況や保管場所のスペースの都合上やむなく辞退した。馬車の様に乗って運転することを楽しみにしていたのだが、これは仕方なかった。
マジックバーと呼ばれるタイヤ交換時についたてにする道具がもともとなくなっていたが、エンジン始動時に手動で回すスタートハンドルの予備用と合わせて、ヤフオクで同じ型を探し、それぞれ落札入手した。それぞれ送料込みで2000〜4000円くらいだったと思う。
ディーゼルエンジンYANMAR NF 80−L を積んでいる。
ディーゼルエンジンは軽油が燃料である。パワーと燃費が違う。ガソリンエンジンは過負荷になるとエンストしがちなのに対し、ディーゼルエンジンはギリギリまでエンストすることはなく、ねばり強い。安定感がある。
エンジン始動時にはコツがいる。
① 主クラッチレバーが「駐」になっているのを確認する。
② フューエルコックレバーを開ける。
③ アクセルレバーを「高」の位置にする。
④ 左手でデコンプレバーを引き上げながら、右手でスタートハンドルを差し込み回す。
⑤ カツンッカツンッカツンカツカツカツカツカツと、燃料が圧縮され噴射音の間隔が短くなってきたところで、デコンプレバーから手を離すと同時に、スタートハンドルを引き抜く。
これで、ボッ、ボッ、ボッボッとディーゼルエンジンが始動する。
はじめ⑤の要領が解らず、20分ほどエンジン始動で格闘していたこともあった。別のクボタの管理機を購入した際、納品担当の方に仕組みを聞いてマスターした。
また、燃料を切らすことはタブーである。燃料切れでのエンストの際は空気抜きをしないと、エンジンがかからなくなる。去年の今時期久々に耕運しようと、エンジンをかけたのはいいが、フューエルコックレバー(燃料バルブ)を開けるのをすっかり忘れていたため、保管庫から農地に来たあたりでエンストした。自分のわかる範囲の空気抜きではどうにもならなかったので、出張修理を依頼した。修理方法をしっかり見聞きしたので、同じ原因での修理方法はマスターした。
もちろん不凍液やエンジンオイルなどの定期的な確認も大切である。不凍液が古くなってくると、冬場に凍って内部の破損の原因になることもあるようだ。
自分で農機を購入して、使い込んでいくと、仕組みを調べたり、見聞きする。自然と使いこなせるようになってくる。ますます愛着がわく。
↑ 米づくり米ぬか農法師匠のYさん
最初が肝心
軽トラで耕運機を受け取りに行ったとき、Yさんに同行してもらった。当時軽トラも購入したばかりで、農機を荷台に積んでくるのも初体験であった。アルミブリッジを使った積み方や、南京結びというロープの結び方を教わった。農機やその他大きな資材を荷台に載せるとき固定する農家さん達のメジャーな結び方なのだ。ぶっちゃけ今でも自分の南京結びの結び方はあやしいが、、、
耕運機の運転・操作・安全確認をマンツーマンで一番最初に教えてもらったのはとても大きい。1、2時間くらいの指導で教わった。まさに、先達はあらまほしきことなり。である。このときの最初の1、2時間が無ければ、使わなくなっていたかもしれない。
「ヤン坊ー、マー坊ー、天気予報っ!」
農機メーカーもヤンマー・クボタ・イセキなどあるが、なぜかヤンマーと思っていた。ヤン坊マー坊天気予報をいつも見ていたおかげである。ヤンマーと聞くと、あのメロディーが条件反射で頭の中でリフレインする。CMの刷り込み効果バッチしである。
いろいろ興味をもったので市場シェアを調べた。クボタがダントツシェアナンバー1であった。ヤンマーとクボタが両横綱と思っていたが、これは意外だった。
入手方法
ヤフオクで見てみると結構状態のよいものが売っている。相場は5万〜12万円くらいだろうか。もちろん農家さんで使っていない方がいれば、直接より安く手に入る可能性がある。
ヤフオクで購入する場合の重要点は、評価の高い出品者から、現物確認を動作を含めてしっかりとしてから決めることである。メンテナンスをしっかりしていれば、そうそう使えなくなることはない。
いつも中古農機を購入するヤフオクで知り合った近くの出品者は、ヤンマー、クボタなど日本のディーゼル耕運機の作りはしっかりしていて、日本で売れ残った場合は、ロシアや東南アジアでも人気があり売れるとのことだった。
頼もしい相棒
広い農地を耕す際に、まずはじめにディーゼル耕運機を入れて、ガシガシ土をおこし耕していく。数回繰り返すこともある。次にガソリン管理機や人力で、畝の土を盛ったり、土をより細かくしていく。広くて、荒れている土地ほどこいつは頼りになる相棒である。休耕田や広い荒地で栽培予定の方で乗用トラクターを使わない方には、ぜひディーゼル耕運機を1台持っておくことをオススメする。
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