I Love農機ファイル No.3
ヤンマーハーベスタPKG700
米や小麦などが実って収穫した後、脱穀作業が必要となる。その際活躍するのがハーベスタである。稲や小麦を刈り取りする時に使うのが、バインダー。稲の棒がけなど天日干し後に籾(実)を脱穀してくれるのがこのハーベスタ。
コンバインはこのバインダーとハーベスタの機能が一緒になっている農機である。昔は稲刈りの後、はざ掛けや棒掛けを行い天日干しを行ってから脱穀していた。天日干しで自然乾燥しさらに追熟する、天日干しが美味しいと言われる理由。
↑ 棒掛け
↑ 乾燥し、追熟。葉茎の養分が子孫を残すために実(籾)に集中する。
今はこの天日干しをする農家は少ない。手間がかかるから。コンバインで刈り取りと脱穀を同時に行い、籾は機械乾燥される。
↑ ワラ(藁)はまとめて、畑で使う。田んぼに漉き込む方法もある。
↑ ハーベスタで脱穀後、籾袋に。クボタの籾袋は米づくりの先輩から頂いた物。
脱穀後籾となった実は、この後籾摺りで玄米となり、精米により分づき米や白米となる。ちなみに、籾摺り時に出るのが籾殻。精米時に出るのが米ぬかである。
脱穀→籾→籾摺り→玄米→精米→白米(分づき米)
籾のまま保存して、食べるころに籾摺り→精米するのが美味しいと言われる。
本題の「ヤンマーハーベスタPKG700」について、こちらはガソリン燃料、7馬力。ヤフオクで10000円で購入した。壱万円で購入した。(確認のため漢数字)
ヤフオクで知り合った農地から車で10分ほどの出品者から、現物確認のうえ、購入した。奇跡的に近場の方に知り合えたので感謝。軽トラにも載るのだが、近くなので無料でユニック車で配達してくれた。ほんとうにありがたい。
古いとはいえ、走行も脱穀動作も全く問題なかった。車輪はキャタピラで力強い。脱穀機部分を取り払い、運搬車に改造して使う方法もあるようだ。技術があればだが、、、自分にはとんとできない。
一年目の脱穀は絶好調。二年目に小麦の脱穀に使った時にアクシデントがあった。
小麦の脱穀中に「パンッ、パンッ、ボンッ」と脱穀中に発破音がしている。天候の事情で脱穀をすすめなくてはならず、だんましだんまし使っていた。が、少し煙りが上がり、エンストしてしまった、、、。
原因は小麦の乾燥がすすまない時点での脱穀だったため、茎や実が詰まってしまい、脱穀ドラムの回転ができなかったのだった。ここから擦れて摩擦熱で煙が上がった。過負荷のエンストも起こった。
機械ではなく、自分の使い方が100%問題であった。
詰まったところを開けてすべて取り除き、通常に動作した。去年の米の脱穀時も全く問題なかった。
↑ 小麦はハーベスタで脱穀と同時に籾殻がとれるので、玄小麦の状態。
脱穀時のこころ強い相棒として、長く使っていきたい。