私の居場所
私の居場所なんて
どこにだってありゃしないんだ
とふと思う金曜日ほど
虚しいものはないだろう。
好きになった男は言う
いつだって彼らは言う
“お前がすとーかーなんてされるわけがない”
“結局俺のところに戻ってくれるだろう”
と
浮気をした上で、
ノコノコと、夜中の23時に
連絡を寄越す。
寂しい時に、自分の欲をみたすだけがために
言って欲しい言葉を求めて
連絡を寄越す男を私はあさましいとまでに
思うようになった。
じぶんのことを大事にできない時代もあったが
今は、1人愛犬と温かい部屋でぬくぬくと
映画を見る幸せや、
ダメ男と別れた後の、あの爽快感を知ってしまうと自分が誰かの彼女であると言う肩書き
や、結婚をしているかどうか
あなたに居場所があるのかと
問われても、何も今は恥じていない。
居場所は、案外自分の近くにあったりする
ものなんだなあと、
金曜ロードショー10分前にふとおもう。