2024年1月にプレイしたゲーム
◆Chants of Sennaar
プレイ時間10時間/2,480円
バベルの塔をモチーフとした言語解読アドベンチャー
複数の民族が住む塔で未知の言語を解読するパズル&ADV。言語の解読という難易度が高そうな題材だが、難易度調整が絶妙で最後までほとんど詰まることなく楽しめた。細かく答え合わせが入るのでなんなら序盤はパズルゲームとして見てもかなり簡単な部類かもしれない。ほぼ同じゲーム性の7 Days to End with Youの方がだいぶ難易度高かった気がする。
何が良かったって、各民族でただ文字が違うだけでなく文法も違ったところ。主語と動詞、述語の順はもちろん否定形などを置く位置が違ったのがそれっぽくて面白かった。文字の意匠も各民族の文化に繋がっている感じがするし、いろいろ背景が想像出来て良い。
翻訳パートがめちゃくちゃ楽しかったのでもっとやりたかった!初めて意思疎通に成功した時は感動したし、自分の通訳でみんなが会話してる光景、最高だったな……。
ゲーム性が素晴らしいのはもちろん、雰囲気やグラフィックもストーリーも全部良くて、夢中でクリアまで一気にプレイしてしまった。かなりオススメ。
◆Tell Me Why
プレイ時間10時間/2,050円
母親を殺してしまった双子の過去を巡るナラティブアドベンチャー
「Life Is Strange」シリーズでおなじみのDON'TNOD開発の選択式のADV。双子の姉弟、アリソンとタイラーの10年前の記憶を巡る物語で、選択肢によってストーリーが分岐していく。時間巻き戻しが出来ないLife Is Strange。
弟のタイラーはトランスジェンダーの男性(元女性)で、LGBTQ要素が物語に深く関わってくるのだが、ストーリーへの落とし込みのバランスが良かった。適当に要素を入れたわけではなくちゃんと意味があったし、当事者でない人間でも飲み込みやすい濃度で自然だったように思う。ただ、それ以外にも出てくる要素全てが重いのでゲーム全体が暗い。精神が元気な時にやったほうがいい。
ストーリーは二転三転して目が離せないし、選択も迷うものが多くてずっと面白かった。そして何より双子がめちゃくちゃ良い、関係性良すぎる………。とても良いゲームだった。
◆Chillquarium
プレイ時間15時間/700円
癒やしのアクアリウム✕放置ゲーム
魚を育ててお金を稼いでガチャを回して新しい魚を手に入れて育てていく、それだけのゲーム。基本的には水槽眺めて気まぐれで餌あげるだけ。プレイ時間のほとんどは起動してるだけで何もしてない。
レア度が高い魚は成長に1週間とか平気でかかるし本当にのんびりプレイするゲーム。しかもレアリティだけでなく色違いまであるので図鑑コンプしようと思うと数ヶ月……うーん数ヶ月で済むか…………?ゴールデン全然出ませんけど??!!?!!!
ガチャは確率がキツイものの、魚たちが可愛いし種類も豊富で眺めるのが楽しいので良かった。
◆サンセット・ルート
プレイ時間5時間/120円
シンプル貿易シミュレーションゲーム
システムはシンプルだけどよく出来た時間泥棒格安SLG。
ゲームとしては船員を雇い、交易をしてお金を稼ぎ、税金を納めるだけ、なんだけどめちゃくちゃ面白い。
船員には交易を有利に進められるような様々な効果があり、シナジーを探すのが楽しい。強いコンボはいくつかあるけど、流浪の術師&門番(※DLC限定キャラ)の組み合わせが好き。武器取引するだけでもりもり数字増えるの楽しい。
全難易度クリア&ED埋めで大体4〜5時間くらい。実績集めようと思ったらまだまだ遊べると思うので120円でこれはかなりコスパが良い。
◆Hotel Sowls
プレイ時間4時間/520円
輝く石と怪しげなホテルの謎を追うアドベンチャー
点描で描かれた独特なグラフィックとどこか緩いテキストと気が抜けたようなキャラクターが魅力の2DのADV。
大切な「石」が宿泊中に盗まれてしまった主人公が、怪しげなスタッフ達を調べているうちにホテルそのものの謎に巻き込まれていく…というストーリー。全体的に緩いんだけど終始不穏で雰囲気がとても良かった。
ストーリーは短いものの緩急がしっかりしてて終盤の盛り上がりもちゃんとあって満足度かなり高し。ED全て集めるまでプレイしたけどめちゃくちゃ良かった。プレイするなら是非真EDまでやってほしいな……。
ビジュアルだけで買ったけど思いがけず良いゲームで嬉しかった。
◆Refind Self 性格診断ゲーム
プレイ時間2時間/920円
シンプルなADVを通して己の性格を診断するゲーム
メインはあくまでも性格診断なんだけど、ゲーム内ゲームが思ってたよりがっつり作り込まれてて面白かった。3周プレイして一通りクリアなんだけど、1周で開示される情報量が絶妙で周回も楽しかった。
あらゆる行動を監視されてる感じとか、他のプレイヤーと何もかも全て比較出来るのが楽しい。選択の比較自体はたまに見るシステムだけど、ここまで徹底的にやってるのは初めて見たかもしれない。かなり細かく指摘されてむず痒くなる。
前作の「7 Days to End with You」も面白かったし次回作も期待したい。
◆Disc Room
プレイ時間5時間/1,700円
回転する刃から逃げまくる高難易度アクション
「SLUDGE LIFE」や「High Hell」「Mnit」等の開発が関わっている癖強めごりごり避けゲー。
見たまんま閉所で殺人ディスクを避け続けるゲームで、各部屋ごとに指定された条件をクリアすることで新たな部屋が開放されていくシステム。この条件は生存時間がほとんどだけど中には頭を使うようなものもあり、パズル的な楽しみもある。
難易度高めだけどリトライさくさく、ビジュアルもオシャレでBGMも良し、最後まで楽しかった。目標達成した時が本当に気持ち良くて、高難易度ゲームの醍醐味が詰まってる。合う合わないはあると思うけど個人的には中毒性高くて楽しかったのでオススメしたい。
開発に関わっているTerri Vellmann氏とDoseone氏、いろんなジャンルのゲーム作ってるけどどれも個性と癖が強くて本当に良い。
◆NUTS
プレイ時間3時間/2,050円
森の奥でリスを追う風変わりな監視アドベンチャー
リスの目撃地点を起点として監視カメラを配置し、巣を探し出すゲーム。パズル感もある。
リスの生態調査のためにカメラで監視をする、という設定やゲーム性が斬新。やってることはかなり地味だし拡張性もあまりなく途中かなり飽きそうになったが、入口の面白さで最後までやってしまった。設定が珍しいゲームってそれだけで強いなと思う。
リスの進行方向を予測してカメラを置いても全然映らなかったり、逆に適当に置いたカメラにがっつり映って「そっち???!!?!!」ってなったり、リスに翻弄されるのが楽しかった。リス可愛い。
ストーリーがわりとしっかりあるものの、消化不良気味でボリュームも控え目。セール時ならオススメかも。
◆Cyber Hook
プレイ時間10時間/1,520円
ハイスピードFPSフックアクション
サイバーな空間をグラップリングフックを使いながら飛び回ってタイムアタックするゲーム。
ルールも操作も単純明快でフックを使ってゴールに向かうだけ。それだけなんだけど、スピード感が最高で気持ち良いし、アクションがさくさくキレキレで触っていてめちゃくちゃ楽しい。自キャラが思い通りに動いてくれるゲームってそれだけでかなり評価高い。助かる。
ゴールまでのルートは一部強制されるものもあるが、殆どが自由に動けるためルート構築が楽しい。ショートカット探すゲームでもあるかもしれない。リーダーボードから上位勢のリプレイ見られるけど人間辞めてる動きしてるのであんまり参考にならない。怖い。
クリア出来ず飛ばしたステージひとつあるけどスタッフロール見たからヨシ!!時には諦めも必要。
とにかくフックアクションが気持ち良いのでかなりオススメ。上手く動かせた時脳汁出る。
さいごに
今月のお気に入りはChants of SennaarとTell Me WhyとHotel Sowlsです。
それにしても年初から濃過ぎる!!おかげで感想文めちゃくちゃ長くなってしまった。お気に入りも結構悩んだ、全部入れたい。
書きたいことも多くてうまくまとめられない。でも単独記事にするほど内容があることも書けないんだよな。もっとサラッと書きたいよ。
今回からプレイ時間と値段も併記してみたので購入の参考に……………参考に、なるかな………プレイ時間はともかく値段に関しては新作以外はセールで買う人が多いと思うので書く意味もない気がして悩む。
実は半年くらい前から相撲にもハマってて……仕事しながらゲームとお絵かきして漫画読んでさらに相撲も追うのマジで難しい。趣味が多い人ってどうやって時間作ってんの?オタク大変過ぎる。
でも年初から楽しいゲーム沢山プレイ出来て良かった。良いスタート切れました。今年もよろしくお願いします!
終わり