ChatGPTより使えるもの
「はっ、もう起きなきゃ」
その瞬間に、さっきまで見ていた夢をきれいさっぱり忘れてしまう。
そんな朝が多い。
だが、最近あることに気づいた。
台所で斜め45°下を見ながら洗い物をしていると、突然、忘れたはずの夢がフッと甦るのだ。
実は、この「目線斜め45°下+洗い物」が、川柳やコピーが浮かびやすいシチュエーションであることは、前々から感じていた。(※1)
そうなると、ひとつの仮説が浮かんでくる。
夢を思い出すということは、夢を見ていたときと同じ身体状態になっているということだ。
つまり、レム睡眠状態だ。
レム睡眠中は大脳皮質で活発な物質交換が行われ、脳がリフレッシュされていると言われる。(※1)
自分でも思ってもみないような夢を見るのは、普段は意識下に眠っている情報が覚醒するからだろう。
それは、未知のアイデアが浮かびやすい状態、もっと言えば、俗に“降ってくる”と言われるゾーンの状態と重なる。
ならば、その身体状態の時間を意識的に創作に当てれば、自分の中の創造力を最大限に発揮できるのではないか。
(炊事中にレム睡眠状態って……ちゃんと家事してるのか🤔)
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アイデアが浮かびやすい状況は、人によって違う。
シャワーを浴びているときや、散歩しているときによく浮かぶ場合が、わりと多いのではないか。
単純作業で脳がリラックスすると、デフォルト・モード・ネットワーク(Default Mode Network;DMN)が活発化する。
この状況になると、創造性が高まると言われている。(※2)
自分がどんなときにDMNが働きやすくなるのかを把握しておくことは、時間を有効に使うことにつながるのでオススメだ。
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人間の脳は、まだ解明されていないことも多い。
そんな中で、AIがどんどん身近なものになりつつある。
過去のデータを学習して答えを叩き出すのが、AIだ。
そこに完全に頼ろうとするなら、人の脳はクリエイティブを放棄することになるだろう。
AIは、誰もがアクセスできるようになった。
一方で、自分の脳は完全なるプライベート空間だ。
まだ見ぬアイデアは、自分の脳の可能性の中に眠っているのではないか。
公募は、受賞ももちろん嬉しいけれど、作品を考えているときがいちばんワクワクする。
AIに考えてもらったアイデアで受賞したところで、少なくとも私はちっとも嬉しくない。
AIの時代だからこそ、自分の脳をうまく使いこなしていきたい。
(こんな分析をしてみたところで、“睡魔”という最大の敵によって、“寝落ち”という結果に終わるのだ😂)
※1 余分な視覚情報の遮断・単純作業・水音の組み合わせが、脳のリラックス状態を作りやすいと考えられる。あくまで、私の場合だ。
※2 日本医療研究開発機構「成果情報」
https://www.amed.go.jp/news/seika/kenkyu/20210901.htm
※3 DMNとは? 創造力を高め、脳疲労を防ぐために知っておくべき9つのこと
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