「51歳の左遷」からすべては始まった
書籍:「51歳の左遷」からすべては始まった
著者:川淵三郎
評価:★★★☆☆
Jリーグ発足時に大活躍した元Jリーグチェアマンの川淵三郎氏の著書。
傍から見ているとJリーグを成功させたり、バスケットのBリーグも成功に導いたりと、成功者としての川淵三郎しか知らなかったが、著者の知られざる姿がそこにはあった。
本を読んでみて感じたのは結論を言うと、考え方や指導方法は完全に昔の人だということ。
著者のリーダーシップは誰が見ても素晴らしいものではあるが、今の時代にそのまま当てはめられるかと聞かれれば、ノーというのが答えだろう。
ただ、リーダーとしての真髄はここにあるのだなと思わせることがいくつも書いてあるのも事実だ。
やり方は時代に合わせて変えなければいけないが、考え方やリーダーとしての姿勢は学ぶべきものがおおいにあると思う。
著者が生きてきた時代はJリーグが発足している今のような華やかな時代ではなく、企業に会社人として務めながらサッカーもやるという二足のわらじを履かなければならない時代だった。
そんな時代だったからこそ、会社人としての役割、サッカー人としての役割両方から様々な経験を経て著者のリーダーシップが磨かれたことが伺えるわけだが、リーダーとしての天性の素質が備わっていたこともまた疑う余地のない事実だ。
ここに書かれてあるリーダーシップマインドを学び原理原則的なものを知った上で現代にアレンジすることができれば、今の時代でも十分に通用するスキルだと感じた。
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