会社はモンスター?
書籍:会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。
著者:青野慶久
評価:★★★☆☆
時代の先をいくサイボウズの社長が書いた本だけあって、独特な考え方を持った人なんだなという感想をもった。
だから大企業のトップを務められるのだろうけど。
この本では従来の日本という国にはびこっている「会社」というものに対しての味方に疑問を持ち、「カイシャ」というのは本当に今の姿でいいのだろうかという当たり前の前提にメスを入れる内容となっている。
近年、働き方改革というものが世間で叫ばれ続け、日本の伝統である「年功序列」や「終身雇用」は崩壊し、「成果主義」や「キャリアチェンジ」なども過去のものになっている。
この先、日本の労働人口は減り続けるのに「カイシャ」は今のままでいいはずがないと著者は警鐘を鳴らし、サイボウズでは次々と新らしい改革を進めている。
そんな改革を進めるときの著者の考え方を表したのが本書になるわけで、「会社とは何か?」という問題提起から始まり、「社会の変化」や「未来の働き方」について触れられている。
確かにこの本には新しい働き方の要素が多く詰まっているので、今当たり前に働いていることに疑問を投げかけ、未来を考えるきっかけになる本になるのではないかと思う。
単純に考えだけが紹介されているのではなく、実際にサイボウズで行われている取り組みについても紹介されているので、いろいろと勉強になった一冊だった。
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