270億円を手に入れる方法
書籍:無名の男がたった7年で270億円手に入れた物語
著者:竹之内 教博
評価:★★★★☆
りらくるを創業し、それを600店舗まで拡大させてから事業売却を行って270億円を得た男の話である。
この本には彼の生い立ちから270億円を得るまでの話、そしてその後の状況に至るまで包み隠さず書かれている。
とにかくデキる人はやっぱりすごいということ。
本人は謙遜するが、やはり一般人とは違うのだ。
ただ、彼のやってきたことは確かに難しくはない。
彼とまったく同じ道を歩むことはできないが、彼と同じような考えで行動していけばプチ成功はできるのではないだろうか。
そう思わせる何かがこの本で紹介されている。
まず、彼がやってきたことは成功例を真似るということ。
そしてそれを最小限のリスクでスモールスタートさせ、チャレンジするときは実験運用をしてから本格的に展開させるという手段を取っていることが成功の秘訣だと言える。
さらに彼がすごいなと思ったのは、はじめから多店舗展開させるつもりでりらくるをスタートさせてたという話。
当初からそういう計画だったからこそ、たった7年で600店舗にまで拡大できたのであって、1店舗目を成功させてから次の展開を作るという絵はまったく描いていなかったというところがすごい。
なので、自分ひとりでは最初からすべてをコントロールすることは無理だとわかっていたため、多店舗展開できるようすべてのことを仕組み化し、属人的にならないようなビジネス設計をしていたというのだからやはり常人とは違うのだ。
難しいことは何もやっていないが、それは答えがわかっているから難しいと思わないのであって、実際にやってみるとほとんどの人が失敗するだろう。
ただ、こうした常人とは違う考えに触れる機会を持つことはいい刺激になる。