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みそづくりのワークショップをしました。


食卓と生産者を繋ぐプロジェクト
CIRCLE OF FOODの特別企画で、
みそを仕込むワークショップを開催した。


今回のみそに使わせてもらった大豆は、
兵庫県丹波で有機農業を営まれている「わっしょい農園」さんの『借金なし』という品種である。

この『借金なし』という大豆、
とてもおもしろいネーミングなのだが、
その由来は

「借金があってもすぐに
返済ができるほど収穫量が多い」

ことから名付けられたそうだ。

それから何より、甘みがあり味が濃厚でとてもおいしい。

そしてこの「わっしょい農園」のオーナーである中川 清二さん
はじめて見たときの印象は、
なんてファンキーなにーちゃんなんだ!!という驚きだった。

聞けば、生き様がまたとてもおもしろく、その貫いている感じはかっこいいなぁ!と思った。

その経歴は、
バンドマンに始まり、インドを旅したり、農業ボランティアや花火師、酒蔵の蔵人だったり。

とにかく何でもやってみる!
やるからにはどれも全力投球!!

みたいな方である。

2021年に専業農家になられてからは、農薬化学肥料を使わない有機農家としてご活躍されている。

「農業はめっちゃ楽しい!
だけどしんどいっす!!」


と笑顔で話す中川さんには3人のお子さんがいて、日々子どもたちに安心して食べさせられるモノを作りたいと思われているとのこと。

ただ有機栽培にこだわってクスリを使わなければ、害虫や病気になるリスクも高く、収穫量はぐんと減ってしまうのも事実だと言う。

また、草刈りにも手間がかかり、収穫したあとの作物の選別にもたくさんの時間がかかる。
だからと言って、価格の値上げをすれば、一部の裕福なひとにしか食べられないような高級品になってしまう。。

それでは自分の本意に反していて納得がいかない!
毎日いろんな壁にぶち当たっているのだと語られた。

もう一つの問題は、現在の農家は70代の高齢者が中心となっているということ。

このままでは、どんどん日本の農業は衰退していってしまうということに危機感を感じているということだった。

日本の自給率を上げるためにも、次の世代が是非やってみたい!と思うような農業のカタチを作っていきたいと、熱い想いを語られた。

こういう想いを持つ若い農家さんが増えるといいなぁ、、

と思いながら聞いていたけど、
じゃあ自分は?というと、
なかなか真似できないなぁ、、と日和る自分の根性のなさに呆れた。

生産者さんには、
本当にいつも頭が上がらない。

『子どもたちが安心して毎日食べられるおいしいモノを作りたい』

その一心で、日々いろんな壁にぶち当たりながら試行錯誤を重ねて農業に情熱を注ぎ、本当に愛情をかけて作物を育てておられるのだなぁと感じた。

これまでたくさんの経験があったからこそ、繋がりが広がり、そのご縁をとても大切にされていろんな人の声に耳を傾けてきた中川さん。

そのまっすぐで純粋な想いは、作られる作物にしっかりと注がれている。

わが子を想うように大切に育てられた大豆は、茹でてそのままで食べるだけでもとてもおいしいので、
間違いなくおいしいおみそに仕上がってくれることだろう。

今からとても楽しみ!


「いただきます」

「ごちそうさま」

「ありがとう」

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