ゾウのうんこに会いたくてタンザニアに行った話③
今日はタンザニアに到着したばかりだし、明日にでも町に出てサファリの会社を巡ろうと思っていたので、少し面食らってしまった。
話を聞くと、どうやら今日出発のツアーに空きが出たから、安い料金で参加できるということらしい。
ゴドウィンさんに言われたツアー会社に行って料金を聞くと、確かに割安ではあった。それに、着いたその日にいきなりサバンナに繰り出すというのも、それはそれでいいかも、と思った。
その場で料金を払って注意事項を聞いていると、「ハイエナ」というワードが聞こえた。「キャンプサイトにハイエナが来ることもある」という注意事項だった。「ハイエナ!?」と僕が少し不安そうな顔をすると、ツアー会社のおじさんが
「まあ、たまにだよ」と笑った。
2時間後に出発だと言われたので、部屋に戻って急いで支度をした。もう他の参加者は最初の宿泊地についているらしく、そこまではツアー会社が送ってくれるということだった。
宿泊地に向かう車の中で「キャンプサイトにはハイエナが来るんだ?」とドライバーに聞いてみると
「まあ、来ない日もあるよ。」と言われた。
さっきのツアー会社のおじさんとちょっと表現が違うな、と思った。
なんか嫌な予感がする。
宿泊地に着き、ドライバーに促されて夕食の会場に向かった。僕がついたときには、もう夕食が始まっていて、会場は賑やかだった。
「あ、あそこのグループに混ざって!あれが君のグループだから。」
ドライバーが指さした先には、年齢も国籍もバラバラ(に見える)5人の男女が座っていた。
続く。