ChatGPTを使った研究者向け英文読解トレーニング方法
医師、研究者などは様々な場面で「論文を読め」と言われます。
今は簡単に自動翻訳できますが、海外志向の人はできれば英語のまま読みたいところ。
大量のアブストラクトを英語のまま流し読みして、論文の取捨選択ができるようになった方がいいことは間違いないかと思います。
しかし英文を読んでいても、自分が内容を正確に把握できたかわからないまま、なんとなく読んで理解したつもりになってしまう人は多いでしょう。
大事なことは訓練の質を上げることです。
本日はアブストラクトを使ったReading訓練方法の紹介をします。
読みたい論文を選ぶ
まずは、自分の興味のある分野の論文で読解トレーニングをしましょう。
分野知識も英文読解力も得られて一石二鳥です。
ある程度長さのあるアブストラクトをお勧めします。
アブストラクトの単語数をカウントする
このようなwebサイトを使って単語数をカウントしましょう。
単語数カウントは、読解にかける時間を設定するのに重要です。
時間を設定することで強制的に自分を集中モードに持っていきましょう。
タイマーを設定する
WPM (Word Per Minute)とは1分間に読める英単語数のことです。
日本人の平均は80〜100、ネイティブの平均が200〜250とのことです。
前項でカウントした単語数÷WPM
が設定すべき読解時間(分)になります。
初心者は平均の80-100、中級者は150-200、上級者は200-250、プロは500-1000を設定するのがいいかなと思います。
ChatGPTで問題を作る
上記のようにChatGPTに問題を作成してもらいましょう。
大規模言語モデル(LLM)であるChatGPTが最も得意とするのは、読解、要約、文章生成なので、このような使い方が最も理にかなっているでしょう。
この画像では4つの選択肢のうち正解は1つになっていますが、この辺りはアレンジ可能かと思います。
結構正確に問題を作ってくれます。
言い換え表現の勉強にもなる上、要約の参考になって非常に良いです。
解く
設定時間内に本文を読み、問題を解きましょう。
問題を解くことで、ただ読んだ時よりも内容が強く頭に定着します。
「問題を解くために時間内に読む」という負荷により読解力が向上します。
まとめ
文章を選ぶ→単語数を数える→制限時間を決める→問題を作る→解く
という流れで説明しました。
アブストラクトはそこまで長くないので、1〜3分で読んで問題を解くことになるかと思います。
なので1演習あたり10分かからないかなと思います。
日々のルーティーンに取り入れて、効率的に読解力を上げていきましょう。