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【色んな異論】「早く進む」か「皆で進む」か?
「転がる石には苔が生えぬ」の解釈
「転がる石には苔が生えぬ」ということわざには、次の真逆な解釈があります。
動き回っていれば、苔のような不要なものはくっつかない
動いている間は、苔がむすような落ち着きは得られない。
このように、同じ言葉でも人により解釈が異なり、また、同じ人でも経験やライフステージにより捉え方が変わってくることがあります。
アフリカのことわざ
ところで、アフリカに次のことわざがあると言われています。
早く行きたければ一人で進め。
遠くまで行きたければ皆で進め。
このことわざ、何度となく引用されているのですが、次のような説明を多く
見ます。
一人だと目的地に早く着くことができる。
しかし、仲間とならもっと遠くまで行くことができる。
一人だと行動は早くできますが、自分が行ける距離の限界がある。
仲間と行くと、みんなのペースに合わせなければならないため、スピード感はない。
しかし、個人の限界を乗り越え、まだ見ぬ場所まで行くことができる。
つまり、後半の「皆で進む」の重要さを説くことがほとんどです。
果たしてそれが適切な解釈でしょうか?
これには異論があります。
狩りで考えてみる
「アフリカ」から連想するのが狩りですが、もし「皆で進む」ことに重点を置いたとしたら、獲物がまったくいない方向に進んでしまう危険があります。
そこで、「早く進む」ことが可能なひとが、先に行くことで「こっちには獲物はいない」「こっちに獲物がいた」と報告することで、「皆で進む」方向を間違えないようにすることが可能になります。(図参照)
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他方、「早く進む」ひとだけでは、全員分の食料は確保できませんから、大勢で進んでいくための統率するひとも重要になってきます。
つまりこのことわざは、「早く進む」のか「皆で進む」のかの優劣ではなく、その両方がある多様性が重要であることを意味していると考えています。
「色んな異論」が将来の選択肢を広げる
これまで私は「一人で早く」行きすぎて、回りから浮いたことが多々ありました。しかし、時代が変わると私が主張してきたことが妥当であるとみなされることがいくつもあります。
つまり、そのときどきに「色んな異論」があってこそ、将来の選択肢が広がり、よりよい道に進めることが可能になります。
そこでいろいろなジャンルで「色んな異論」を発信していきますので、フォローしてお付き合いのほどお願いいたします。
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