コーチングを学び直す 2024
デザイナーの傍ら、コーチングに熱中している者です。
2020年から、リモートワークが増えたことでさまざまなプロジェクトでチーム力が衰え、見様見真似で1on1セッションを始めました。それを行う中で、より1on1の質を高めたいと考えているときに、「コーチング」という言葉に出会い、今に至ります。
2023年は、オンラインコーチングスクールCAM JAPANで体系的に学び、社内にコーチングの仕組みを導入しました。また、個人で有償のクライアント(コーチングを受ける人)を募り、現在6名の方と契約しコーチングを続けています。
以前、こんなノートも書かせていただきました。
このノートでは、
コーチングを続ける中で1年を通してブラッシュアップされた発見や悩みを共有しつつ、2024年コーチングとどのように付き合い、学びを深めるかについて言語化していきたいと思います。
発見と悩み
ぼくは、実践できる場に身を置くことで、トライアンドエラーを繰り返して質を高めるのが好みなのですが、コーチングは「そうもいかないかも」と思っています。もう少し能動的に勉強を増やさなければ、壁に突き当たるかも。
2023年、印象的だった発見と悩みは主に3つです。
以下、それを"課題"を言い換えて、言葉にしてみようと思います。
■ "目標"っているのかなぁ
"コーチング"と"目標"という言葉は切っても切り離せません。「クライアントとともに目標を定め、そこへ向かって伴奏するのがコーチング」という理解が自分にはあります。コーチングの本を読んでも、必ずといっていいほど"目標"という言葉が登場します。
しかし、"目標"という言葉の捉えた方はひとそれぞれ。目標を意識すると固くなり、お利口さんな自分の身の丈に合わないゴールを口に出されるケースもありました。
考えれば、「今、やりたいこと」でもいいし、「自分の中で悶々と考えたい問い」でもいいはずです。現在は、その人を見て、その人にあった適切なゴール設定こそが大事だと仮説を立てています。
だとすれば、「コーチングを学ぶために、コーチング関連の本読む」という安直な方法以外にも手段がありそうです。学ぶべきキーワードを見つけることが、ひとつめのぼくの課題です。
■ 話すテーマ決めるのって簡単じゃないよなぁ
1on1セッションを始める前に、テーマ(今日話す議題)の設定というものを行っています。基本的には、クライアントに能動的に言葉にするように促します。概ね、こんなテーマになることがあります。
「今日、職場であったもやもやすることに、向き合って考えて自分の答えを出したい」
「ゴールに向かうために行動できる時間が少ない。どうしたら時間を確保できるだろうか?」
しかし現実的には、毎回テーマを明確にして持って来れる人は、多くはありません。「今日は、雑談で。。。」みたいな始まりもよくあります。特にクライアントの気持ちが弱っている時はより顕著に、テーマまで頭が回らなかったりします。
「せっかくお金を払ってコーチングしているのに、テーマを考えないなんてもったいない」などと考えたこともありました。当初は、どうしたらテーマを真剣に考えてくれるだろうか、と対策を講じようと悩んでいました。
その悩みは今も続いています。が、考え方は徐々に変わってきました。
現在は、「テーマを考えるのは、簡単なことではない」と理解しています。理想は、テーマを考えることにも伴奏できるコーチです。
コーチングの基礎も学ぶ傍ら、自分なりの応用も体系化する。Noteで言語化するのが、一番手っ取り早いかな。これがふたつめのぼくの課題です。
■ アイデアを言いたくなる
ぼくの理解では、コーチングにおいて「アドバイスをすること」はあまり推奨されていないと思っています。1on1セッションは、あくまでクライアントが考えるための時間です。
しかし、クライアントによっては「コーチはどう思いますか?」と回答をもらうことで自信をつけたい方もいます。そして、ぼくは本職デザイナーなので面白いアイデアを思いついたら披露したくなる癖もあります。
「アドバイスを極力しない」と決めれば、ぼくの本能的なリアクションではなくなるので、引き続き訓練が必要そうです。
自分のマインドセットにも目を向ける必要がある。これがみっつめのぼくの課題です。
まだまだ、学びの余地のあるコーチング。
奥が深いなぁと思います。
コーチングのクライアント募集しております
そんな未熟なぼくですが、クライアントさんを募集しています。今以上に、多くの人との接点を増やして、自分自身のコーチングも向上させていきたいと思っています。
具体的な内容はNotionにまとめています。
よかったら是非見てみてください!
さいごに
コーチングは楽しいです。それはコーチングの姿勢とデザイナーの仕事への考え方とが、親和性があるからだと考えています。
デザイナーは気質的に、「相手をねじ伏せる数字ドリブンな隙のない事業計画」よりも「一緒にこうやったら面白くない?という遊び方の提案」をプレゼンテーションする方が得意な気がします。
コーチングには、一緒に考えて、一緒にゴールに向かう仕組みが根底にあります。それゆえに、ぼくはとても性に合っています。長く続けられたら嬉しいなと思います。
コーチング関連のノートは、マガジンでまとめています。
こちらもよかったら、是非。