右翼と左翼のスタンディングオベーション

 過去記事にて、フランス右派マリーヌ・ルペン氏と国民戦線、左派メランション氏と不服従のフランスの躍進を紹介しましたが、再びフランス議会で面白いことが起こりました

 両者はいわゆる極右・極左とレッテルを張られている組織です。
 ”常識”で考えれば水と油、彼らが協力することなど、本来ありえないことでしょう。

極右と極左の共闘! ワクチンパスポート撃沈!

 10秒ほどの動画なので良ければ見てください。

 議席中央から左を見ると、右翼(議長席から見て右側)が立席し拍手喝さいをしています。カメラを右によるとこれまた左翼が立席し拍手喝さいです。途中で映る平原派はどこか呆然としているように感じました。

 ツイートは英語
「フランスにて市民派の右翼と左翼が結束し、ワクチンパスポートを打ち破った。マリーヌ・ルペンの国民戦線とジャン・リュック・メランションの不服従のフランスが一緒に祝っている」とあります。
 英語に疎くても”Marine Le Pen”と”Jean-Luc Melenchon”はパッと分かるようになりました。

 右翼と左翼が揃って拍手喝さいすることなど、フランスの憲政史上、そもそも人類の憲政史上、これまで起こったことはあるのでしょうか

元情報を確認

 もちろん、どこの誰とも分からないこの人の情報を鵜呑みにはしません。どうやらLCPという組織が元情報のようです。
 こちらの動画も2分ほどですが面白いので良ければ。

 このLCPという組織はMSM(メインストリームメディア)ではないものの、議会中継を主に行っていましたので、かなりまともなメディアと考えて良いと思います。いい意味で陰謀色も薄いです。
(日本には逆の放送局がいますよねえ、受信料は取るのにろくに国会中継をしないところが)

 上記のツイートはフランス語
「国境での健康確認について : 政府の方針に反して、フランス議会はワクチン接種証明書、陰性証明書、回復証明書のいずれか一つの書類のみで国外への旅行に十分であると規定した。野党のベンチでは笑みがあふれた」
 とあるので、3万いいねとバズっていた仏英翻訳はだいぶ語弊があります

 少し経緯を調べましたが、フランスではワクチン接種証明の提示は3月から撤廃されているようですし、入国審査もワクチン接種証明が必須ではありませんでした。

 フランスの情報が少なくここからは推測交じりになりますが「一度撤廃した接種証明だったけれど、陽性者数が増えたため政府が再度、導入しようとした」か「フランス人が国外に出るための接種証明は残っていた」らへんかな、と思います。

 ツイッターはですね、文字数が足りなくて情報量と正確性がゴミクズなんですよ。

 まあ、細かいことは置いといて「政府の方針に反して、フランス議会はワクチン接種証明書、陰性証明書、回復証明書のいずれか一つの書類のみ(つまりワクチン接種証明書は必須でない)で国外旅行して良い」とLCPから確認できたのでヨシッ!
 
右翼と左翼の議員さんが、いたずらに成功したみたいにニコニコしてたのでヨシッ!

画像1

 ちなみに私の仏日翻訳ですが、自動翻訳だけでは訳が分からないので、自動翻訳を元に、私が調整してみました。
 動画の議場は間違いなくフランス議会なのですが、欧州議会とか訳されるし意味分からんです。

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