後ろまわりをしたら魔女の一撃をくらった話
お久しぶりです。
1日1noteのススメはどこへやら、やっとこさ今週初の投稿です。今日付変わって金曜日。これはまずい。
純度100パーセントの言い訳ですが。
よければ聞いてください、なぜならば。
後ろまわりをしたら魔女の一撃をくらった
からです。
なんのことやら。
でもこれ、整形外科の先生の言葉の引用そのままなのです。原文ママ。
コトの顛末をご説明しますと。
今週月曜日の夜、20時半。
我が家ではおねんねタイムとして長男次男と寝室に移動し、30分間本を読むなり存分にハイハイするなりして21時に消灯します。
いつもは絵本か図鑑を読みふける長男。
この日はなぜか前まわりをし始めた彼。まだハイハイの次男まで真似しているつもりなのか柔道の受け身のようなことをひたすら繰り返していました。可愛い。
前まわりは様になってきていたため、後ろまわりをやってみたら?とわたし。そう、言い出しっぺはわたしでした。
後ろまわりってどうやるの?
前まわりの反対で後ろにくるんってまわるの。
ママやって見せようか?見ててね。
…よく考えると後ろまわりなんて20年以上やってない。
でも、3歳から10年間新体操を習っていたわたし。
ここは母としてかっこよくキメてやろう。
20年以上ぶりに、自分の意思で自分の体が360度回転。
したわけではなく。
久方ぶりに視界がくるっと回ったかと思いきや、どちゃっぐしゃっと横向きに着地。
えっ。
運動会で転ぶお父さんってこんな感じなんでしょうね。
うそ。やだ。恥ずかしっ
きょとんとする長男次男をよそに、母の心の中は大荒れ。
10年間新体操習っていた自信 << 20年以上のブランク
そりゃそうだ。
でも、30代に足を突っ込んだばかりでもうこんなになる⁈
でもでも。待て待て。
失敗=恥ずかしいこと、なんて子どもたちにインプットしちゃダメだ。リトライ。
なんとか一回転。両足揃えてしゃがむ姿勢にやっとこさ着地。
ママかっこいい!〇〇くん(長男)もそれやるー!
ありがとう長男‼︎すっかり優しい子になって…‼︎
懸命に後ろまわりを練習する長男と、やはり訳もわからず受け身してキャッキャしている次男(可愛い)に目を細めながら、
今後は毎日運動しよう、せめてストレッチしようと静かに決意しました。
問題が起きたのは翌朝。
目が開ききらないうちにわかる、寝違えた時の感じ。
目が開ききったころにわかった、やってもうた感。
これ、寝違えじゃない。後ろまわりだ。やつのせいだ。
首も肩もガチガチ。
痛いやら情けないやら、なんとか耐え。
また翌朝。
淡い期待を胸に起床、
の起の動作で淡い期待は霧のように消え。
まだまだ痛い。むしろ、より痛くなってる。
車の運転に支障が出そうなほどに痛かったため、長男を保育園に送った足で整形外科へ。
わたしが書いた問診票、
・年齢 31歳
・久々に後ろまわりをしたら翌朝から首肩が痛い
の共存。シュール。
念のためレントゲンやら何やら検査していただき、異常はないと聞きとりあえず安堵。
一方で医療従事者の方の手を煩わせてしまったことに申し訳なさ恥ずかしさがじわじわしてきて、医師からの説明をと案内された診察室に入るのもこわごわ。
そんなわたしの気持ちを察してか、にこやかな笑顔で迎えられました。
近所で評判の、宮崎駿監督をもっと気さくに柔和にした感じの先生。
「大変でしたねぇ。これはねぇ、運が悪かったというか、これっていう予防も治療法もないやつなんですよ」
えっ。
ドイツ語で「魔女の一撃」って言うやつです。日本語だとぎっくり首とか言う人もいるけどね。
えっ。
授乳中?痛み止め必要なほど痛い?湿布にする?…
いろいろ細かく聞いてくださったんですが。
魔女の一撃、のパワーワードに霞んで頭に入ってこず。
しかも、先生似てるんだもん。世界のHayao Miyazaki。
頭の中にキキとジジ出てきちゃうし、これっていう治療もない、って言葉はスッと入ってきたから諦めもつき。
日にち薬と観念しました。痛いけど。まだまだ痛いけど。
帰宅後、調べてみたら出てくる、出てくる。
"Hexenschußesヘクセンシュセス"(魔女の一撃)
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%80%A5%E6%80%A7%E8%85%B0%E7%97%9B%E7%97%87
Wikipediaにもしっかり載ってました。
駿監督(医師)の
スマホ・PCを長いこと見るのは悪化するしやめてね〜
を重く受け止め、これをnote更新しなかったexcuseとして採用しましたことをここにご報告いたします。
後ろまわりで魔女の一撃。
嘘のような、ほんとの話。
ここまで読んでくださったあなたへ、
後ろまわりには気をつけて、もとい、魔女にはお気をつけください。
落ち込むこともあるけれど、わたしこの街が好きです。
むー
(photo by hrtさん。娘が居たらハロウィンにキキ着せたかったなぁ)