シェア
Mukai Yuto
2021年8月29日 21:21
最終書 いのちの日記さて、今これを読んでいる君が疑問に思っていることを当ててあげる。「一体君は誰なんだ?」そう思っているね。それはそうだ。急に僕の体験記を読まされた後に僕の思い出話を聞かされて!不思議に思ったことだろうね。僕は最初も言った通りにすでに君と出会ったことがある。それも何回もだ。そして今君の前に現れてきた理由は簡単さ。僕のことを好きな人なんてだれもいない。でも
2021年8月29日 21:20
第2章 あたりまえの幸せ僕の町を出て、南に向いておよそ2日ほど歩いたところで、「chimney town(えんとつ町)」というところにたどり着いた。そこは、町中がえんとつだらけで空が煙に覆われていたんだ。一日中陽の光が当たらないその町のみんなは、どこか暗い表情をしていたよ。ほとんどの人が炭鉱夫やえんとつ掃除の仕事をしていて、朝か夜かもわからないままずっと働いてた。試しに僕は
2021年8月29日 20:59
第1章 ぼくの体験記人は生きているうちに、何度後悔を繰り返すのだろう。「あのときこうしてれば」と、何度悔やむのだろう。あなたはそう思った時のことを、どれだけ覚えていられますか。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・インドのバラナシという町には、死期が近づいた老人が「死にに来る」。そこは、人の死に触れ合う町だ。生と死が混沌とする町。数秒前まで確かに息をしていたはずの