甘甘やね〜ん②
翌朝、循環器内科を受診した。
担当医師は
『胸焼けか何かじゃない❓』
『多分何ともないと思うけどなぁ』
『一応は検査するけど』
トレッドミルと冠動脈CTの検査を実施した。
この頃は既に線維筋痛症と脊椎関節炎を罹患していたので、トレッドミルの検査は、詳細なデータが出る迄に身体が悲鳴を上げて、結局は中止となった。
CT画像が出来上がって、診察室に呼ばれた。
『ごめんね、ちょっと冠動脈が詰まっていて、しかもちょっと太い血管なので、カテーテル検査になるので、入院してください 』と。
えっ❗胸焼け言っうてたんちゃうんかーい❗
『狭窄率は90%で、多分ステントを入れるようになるけど、1番いいやつ入れてあげるから』
てか、そーゆー問題ではないべ。
静脈に血管注射をするのと違い、
動脈に穴を開けるのは痛かった。先っちょにバルーンやステントを仕込ませたワイヤーを入れていく。
それをモニターで見て医師が言った。
『CTってあんまり正確じゃないから、90%でほぼ塞がってるように見えたけど、今みたら50%くらいだから、年寄りならステント入れるけど、若いから服薬で行けるかも知れないから、他の医師と相談してくるから、ちょっと待ってて』
手首から入れたワイヤーが心臓の冠動脈に入ったまま、少しの間放置プレーを楽しむ(笑)
ほどなくして戻ってきた医師は
『やっぱり若いからステント入れないことにします❗』
これで一通り終わったのだが、問題は例え50%でも、血管を詰らせた原因にアプローチしなければいけない。
『普通、若い人はコレステロール値が高い場合が多いのだけど、あなたは中性脂肪値が凄く高いから、炭水化物とか、糖分を気をつけて下さい』
来たー❗
やっぱり甘いものがダメだったか😅
でも止められない。
だって、私の食べ物に関しての考え方は、甘甘やね〜ん😅
それからと言うもの、食べ物には気をつけていて、数値も下がり、血管が再度詰まる事もなく10年ほど経った。
しかしこの間、心臓の発作はやはり起きていて、血管が詰まっていないのに何故に発作が起こるのか。
医師曰く、どうやら血管が引き攣るタイプの狭心症なので、このまま服薬の治療は続けて行かなくてはならない、との事。
本当は良くない事だが、私はちょっと浮足立ってしまった。
なら甘い物食べれるじゃん❗
そー言う話には普通はならないはずなのだが、私の考えは何処までも甘甘だった。
音もなく近づく甘甘な病気の気配に、私は気が付かなかったのである。
おわり
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