(ご安心ください。【冤罪】ですからね)
まあまあレベルに酔っ払っていると思われる旦那さん。帰りが遅いので痺れを切らしたアタシは彼に電話をする。
「なんか盗撮したとかで電車降ろされたんよ」
な、なんですと?
結局、お咎めなしで解放され帰ってきたのだが……
モヤモヤしませんか?
どーゆーこと?って聞いても酔っ払って肝心のところをよく覚えていない旦那さん。
翌朝、その駅員に話を聞きたいと告げると旦那さんはおとなしく電鉄会社のコールセンターへ電話をかけた。昨夜の出来事を告げ事情のわかる方と話をしたいと申し出てもらう。
折り返し連絡が入り、アタシが話を聞く。
家族であることを述べ、当人は酔っ払っており事情がよくわからないので事の顛末を聞かせてほしいと告げた。
その方は、昨夜の「報告書」を読み上げる。
アタシとしてはもっと知りたいことがあった。
そう告げると「担当した駅員から電話をさせます」とのこと。
そして判明したことは……
駅員Yさんの話を聞いて、ほぼ納得はしたが、モヤモヤが残るところも少々。
(おい!通報者!お前が勝手な正義感で無実の者に迷惑をかけておいて謝罪もなくそそくさとその場を去るとは何事じゃい!こちらがヤバい奴だったらお前なんぞどうなっていたかわからんぞ!気ぃつけなはれや!)
心の声は心の声として留めておいたけどね。
今回アタシは“物申したいお客様”だったわけだけど、なるべく感情的にならず、言いたいこと聞きたいことをノートにまとめてから話をした。駅員さんの説明にはなるべく口を挟まず、疑問が湧いたらノートにメモをして後から質問した。駅員さんのほうはヘタな言い訳はせず、こちらの気持ちに寄り添いながら事実を述べ、謝るポイントは外さず謝罪をしていただいた。結果として今回のことを「共通の課題」として理解しあって気持ちよく終話。お客様対応として、なかなか勉強になる出来事だった。