日々
私は、近所の墨田川テラスの清掃をしている。実は。
在宅勤務が始まり、良く歩いたり走ったりする道があまりにも汚いと思ったのがきっかけである。
墨田川テラスは、都心のオアシスで、都心では珍しい空の広さと、水辺の環境が本当に気に入っている。
そんな墨田川テラスは、禁煙なのになぜか大量のたばこの吸い殻が落ちていた。
それが歩くたびに目につき、気になっていた。気になるだけ、何もしないのはどうかと思ったため、ゴミ拾いをはじめた。それだけのきっかけ。
毎日たくさんの人が通っている墨田川テラス。みんなどんな気持ちなんだろう。足元のゴミなんて気にしない人もいるんだろう。
それでも、川辺のごみは、風や雨で川に流れ込み、やがて海に流れ出す。
たばこのフィルターは、自然に還ることはない人工物である。空き缶やペットボトルも同様。
川や海が汚れる。自然を愛する心が痛んだ。
自分ができることは小さいことだけど、少しでもできれば、結果は変わってくると信じている。
今は週に2回、早朝に掃除をしている。一人で。
初日は、犬の散歩をしている老婆や爺たちになんか話しかけられたが、エアポッズプロのノイズキャンセリング機能がかき消してくれた。
エアポッズプロ最強。
掃除している人にいちいち話しかけないでほしい。まじでノイズである。
あとは、持ち歩いている塵取りに、自分がいま鼻をかんだと思われるチリ紙を厚かましく入れてくる糞老害爺もいた。
これにはほんとドン引きした。ほんとに糞爺である。
思わず、「自分のごみは自分で処理してください」と言って、産廃を睨むような目つきで5秒ほど凄みをきかせた。
爺や婆は時間もゆとりもあるんだろうから、ゴミ拾いくらいしてほしい。走る元気があるならできるだろう。
心が貧しい爺や婆が今の日本に多い。それが今の日本を取り巻く現状の原因なのだろう。
もちろん、模範的な素晴らしい爺や婆も多くいる。
そんな人に私もなりたい。
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