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自分の働き方を見つめなおしているあなたへ。withコロナ時代に重要な「マルチリレーション社会」とは

こんにちは、リクルートキャリアで働いております、こむぎです!
新卒入社時に開設していたnoteアカウント、気づいたら3年間更新STOPしてました。笑
コロナで世界が大変な状況なので、「今、自分は何ができるか」と考えた結果、人材業界に所属する自分が、noteで「人と人」のつながりについて記載することで、現在不安を感じている就活生、中途求職者の方たちに少しでもお役立ちできればと思って書きました。

さて、タイトルにある「マルチリレーション社会」という言葉を聞いたことはありますか?

社会の不確実性が高まり、人口減少が進む中、人とのつながりや関係性の質が非常に重要になっています。
そんな時代の中で、リクルートワークス研究所が提案している社会像が「マルチリレーション社会」です。

この「マルチリレーション社会」の観点から、withコロナ時代における「人と人」の関係性のあり方、個人のキャリア形成について一度整理してみます。


はじめに:「マルチリレーション社会」とは

日本・アメリカ・フランス・デンマーク・中国でのアンケート調査や、企業40社の分析、専門家へのインタビューなどを元に、
1.個人、2.企業、3.個人と企業の関係、4.政策、の4つの観点から提案されている、「人と人」「人と企業」とのつながりに焦点をあてた新たな社会像のことです。

なお、ここでの「リレーション」とは、豊かな質をともなう、互恵的な関係性のことを指します。

※文中の図はすべてリクルートワークス研究所の調査レポートより引用しております。(出展:https://www.works-i.com/research/works-report/item/multi2040_3.pdf)

Why①:なぜ「人とのつながり」が重要か

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調査結果から示唆されている重要なポイントは3つ。

1. 人とのつながりが人生を豊かにする
└つながりの数は幸福との相関関係がある
2. 大切なのは、人間関係の質と多様性
└単純に多ければいい、と言いたいのではなく、自分にとっての質を意識することも重要。
3. つながりがあれば、不確実性も乗り越えられる
└つながりの多様性があれば、希望の仕事につける割合も高くなるという相関がある。日頃接点のない人とのつながりが、新たなキャリア選択のきっかけになることは、「紐帯理論」としてよく知られている。

Why②:「人とのつながり」に関する日本の課題

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調査結果から示唆されている課題感は4つ。

1. 「家族」「職場」以外の人とのつながりが乏しい日本
2. 人間関係が社内に閉じている日本
3. つながりの種類が社会に出てから広がらない日本
4. 少子高齢化・テクノロジーの進展で、加速するリレーションレス日本

Why③:withコロナ時代における「リレーション」の量的変化

皆さん在宅勤務になり、職場の関わり/友人との関わりなどがすべてオンライン化していると思います。

これはなにも一過性のものではなく、今後1〜2年はコロナと付き合い続けるwithコロナ時代になっていくと想定されます。
では、withコロナ時代にはどのようなリレーションが増加する/減少するか、以下にまとめてみます。

【増加するリレーション】
1. 家族・パートナーとのリレーション
└圧倒的に増加する
2. 友人、趣味仲間などとのリレーション
└オンライン飲み会などを実施している人のみに限り、増加する(私は旧友とのリレーションが増加した)

【減少するリレーション】
1. 社外の仕事関係者とのリレーション
└商談機会(特に新規)の減少影響を受けて、減少する
2. 勤務先の同僚・上司とのリレーション
└オフィスでの接触機会がなくなるため、特に職場でのヨコ・ナナメの関係が減少する
3. スポーツ・ボランティアなどのリレーション
└集団で行動することが減少するため、リレーションは皆無となる
4. 合コン・ナンパなどプライベートでの初対面リレーション
└外で行動することが減少するため、初対面のリレーションは減少する

などなど。。。このままいくと、リレーションレス社会に拍車をかけ、個人の幸福度が下がっていくことは自明です。
したがって、withコロナ時代にこそ「マルチリレーション」を意識して行動することが重要だと感じています。

What:「人と人のつながり」の重要性・魅力

これまでみてきたように、Beforeコロナ時代でさえリレーションが少なかった日本は、コロナ影響によってさらにリレーションレス化していきます。

そこで、「ベース性」「クエスト性」という性質をもつ、他者とのつながりの重要性・魅力について提言します。

【ベース性】
ありのままでいることができ、困ったときに頼ることができる安全基地としての性質
└例:一緒にいるだけで楽しい知人との関係など、気の置けない知人や仲間との関係
【クエスト性】
ともに実現したい共通の目標がある、目的共有の仲間としての性質
└同じ部署で切磋琢磨する同僚との関係など、同じ目標やゴールを追求する関係

[ベース・リレーション][クエストリレーション]のどちらかを持っている関係性、もしくはどちらも持っている[ベース&クエストリレーション]が「質の高いリレーション」であり、これらのリレーションの多様性を創っていくことが重要であると私は考えています。
リクルートワークス研究所の調査でも、ベース性・クエスト性のあるリレーションを持っているほど、キャリアの見通しは明るくなるという研究結果を発表しており、今キャリアに不安を抱えている人にこそ、上記の性質をもった多様なリレーションを作ることが重要と考えられます。

How:どうやって「人と人とのつながり」を生み出し、マルチリレーション社会を創出していくのか

前述した質の高いリレーションを、多様に創出するために、今回私たちの経営する合同会社tomoshibiでは、「人と人がであう」「人のはたらくを彩る」をテーマに、サービスのβ版を創らせて頂きました。
本サービスは有志のメンターの方50名以上のご協力で成り立っているサービスです(サービス側で掲載審査しておりますので、メンターの質は高いです)。

→本サービスは2021年をもって売却・クローズいたしました。

私たち経営陣は、全員本業がある中でのパラレルワーカーであり、職場に閉じない多様なリレーションの重要性を肌身を持って感じています。

外出できないこんなときだからこそ、自分のキャリアに不安を抱えている人には、多様なリレーションづくりに一歩踏み出してみてほしいです。それが必ずあなたの人生の財産になります。