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家のこと②土のある暮らし

はやく土のある暮らしがしたい、そう感じたのは3.11東日本大震災が大きかった。これは当時のブログ。

当時は横浜のマンション暮らし。ここでは生きるのに必要な最低限のものさえもすべて依存しているのだと気づかされ、とても心許ない気持ちになったのをおぼえています。それから土のある暮らしを求め、庭付きの賃貸に引っ越した。

ここでは野菜をつくったり、庭いじりをしたり。デッキに腰かけて朝のお茶を飲んだり。ぱちぱちはぜる音を聴きながら炎をながめる、焚火の愉しみも知った。  

「もう土のない暮らしは考えられないな」そう実感するようになると、賃貸ではなくこれからずっと一緒に歳をとってゆける庭と家で暮らしたいと考えるようになった。

私にとってこの家探しは、自分と向き合う作業でもありました。

希望として挙げているものが、ほんとうに自分の心の底からの望みなのかどうか。無意識にくっついていた余計なもの、見栄、誰のためにと勝手に気をまわしてたこと。

どんどん、どんどん削ぎ落としていって残ったもの、それを手のひらに乗せていま眺めて見ているところです。

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