『アンミナ』で、私も女王に転職できました!

こんにちは~~~
note書くのおっそろしく久しぶりだな!転職活動してた。
今回はリアルの話は置いといて……私がxx年ぶりに女王候補として女王試験に臨んだ話をします。お察しのとおり、攻略に役立つ系記事ではありません。わーいたのしー!ってなってるオタクの有り様が大半です。

「『アンジェ』の完全新作『アンジェリーク ルミナライズ』(以下『アンミナ』)、主人公が25歳独身で、転職ならいいところがありますよって女王試験に連れてかれるだぁ!?」



前職がアホほど忙しくて情報をキャッチできていなかった私、『遙かなる時空の中で7』で龍神の神子としての活動を久しぶりにしたばかりのことでした。

※『アンジェ』…『アンジェリーク』シリーズ。コーエーテクモ、ルビーパーティーの恋愛シミュレーションゲーム。乙女ゲーが乙女ゲーと呼ばれる遥か昔のパイオニア的作品。続編も派生もいろいろ出てる。この記事で語るはこのシリーズの最新作。
※『遙かなる時空の中で7』…コーエーテクモの恋愛シミュレーションゲーム。『アンジェ』とともにネオロマンスシリーズと呼ばれるカテゴリに属する。龍神の神子になって世界を救ったりする。

当時、本格的に社会人として疲弊していた私の頭に、アンジェ新作の話はスーパーハッピーニュースでした。ちょっと前(2015年)に出た同シリーズの『アンジェリーク ルトゥール』が、仕事のせいでろくにできなかったのが、喜びに輪をかけたとは思います。
が、やっぱり衝撃なのは主人公の情報でした。

10代じゃない……!?
今まで、アンジェの主人公って押しなべて17,8歳くらいだったよね??

私は気づきました、
これは、ターゲッティングされているのでは……?

ここで突然の私のネオロマンス歴紹介ですが、僅差で龍神の神子歴が勝るもののそれでもマァ~そこそこ長いです。初めてやったアンジェは天空の鎮魂歌(別名RPGアンジェと呼ばれる名(迷)作。私は好き。詳しくはググってね)。初めて行った声優イベントはネオロマンス♡フェスタ。
前の仕事辞めてから真っ先に経歴ガン無視してコエテク受けたけど普通に書類で落ちた(それはそう)
……てなわけで何が言いたいかというと
旧作プレイ勢にめちゃめちゃ訴えかけてきてるんでは??これは???
ということで。主人公の年齢が寄ってきた!ウレシイ!同世代になったとまでは言わないが!

そもそもシリーズ25周年記念作品なのだそうで、メモリアル要素的に初作オマージュはあるんだろうとは思ったのですが、調べてみたらそれどころの騒ぎじゃなかった。
アンジェリークの話の軸は基本的に、宇宙の女王を決める女王試験に、女王候補として招聘された主人公が、宇宙を守る9人の守護聖様(攻略対象)と恋しつつ女王を目指す、みたいな感じなんですね。
ここでいう「宇宙」ってのが、いくつかあって。初作の舞台になった宇宙が「神鳥の宇宙」って名前で、ほかに、シリーズが進んでそのあとに登場した「聖獣の宇宙」ってのがあるんですね。
ほいで、今回の舞台はっていうと「令梟の宇宙」

アンジェと名のつく作品は数あれど、宇宙のバリエーションが毎度増えるわけじゃないんです。25年かけてこれで3つめ。宇宙増えるのとかマジ何年ぶり?!と動揺しつつ話を進めます。

ネオロマンスシリーズあるあるなんですけど、ゲームより先にドラマCDキャラソンCD声優イベントその他もろもろがバンバン出てくるんですね。地盤の固さを感じる。
そのCD内ですでに「神鳥の宇宙」の守護聖様と絡んで……る……?さすがに驚きました。
ちなみに、宇宙ごとに別の守護聖様がいて、キャラもキャストも9人ずつ、なんですけど、初作たる「神鳥の宇宙」の守護聖様の声優陣…………知らない方はぜひ調べてみてください……わけわかんないレジェンド祭りみたいなんなってるから……

当時ちょうど転職を考えていたわが身、さまざまな方面から事前情報を与えられながら血沸き肉躍る状態で発売を待つこととなりました。
~ここまで去年のできごと~

で、あのTwitterがくるわけ。

あなたは知っていますか?2021年4月27日、突然「カナタ君」という文言がささやかながらトレンドに載ったのを。

カナタ君というのは、(@kanata_1202__)のツイッターアカウントでね、アイコンはネコチャンだしヘッダーは水族館っぽい写真で、なんのオタク臭もしないけど、これね、『アンミナ』なんすよ…………
カナタ君というのは、今作の水の守護聖、「カナタ」のことなんです。ぷかぷかはしてない。
キャラ目線のSNSアカウント運営自体は新しい試みとは言えないんですけど、今回、ちょっと気合の入り方が違う。
女王候補として女王試験に招かれる主人公と同じように、カナタ君も守護聖として現世的なところから別のところに招かれる立場なのですが、このアカウントではその演出がなされました。宇宙の女王決めるんだから、そりゃ今生きてる土地と地続きではないわけです。
カナタ君の級友、海斗くんのアカウントもあって、最初は男子高校生らしくわちゃわちゃやってるんですね。それが、とあるタイミングで、とある法則にしたがって消えていきます。どこからがネタバレなのかわからないので必要以上にぼかしてるかも。

リアルタイムで見ていた女王候補たちは戦慄したことでしょう。「守護聖になるってこういうことなんだ……」そして、「ネオロマがついにこれほどまで本気を見せてきた……」と。

コエテク、ルビパのことが、乙女ゲー業界における古豪というか、老舗ポジに落ち着いているように見えていたのは私だけではないはず。上質な作品をくれるけど、今をときめくって感じじゃないかなって。恋愛描写もマイルドだし(CERO「C」で界隈が若干ざわつくくらい)、リアイベとかも、チケット争奪戦!狂!というよりは実家のような安心感とともに楽しめる感じ。
って思ってた。それまでは。

カナタ君のアカウントさ……、最終的にアカウント自体は残ってるんだけど、それまでの動きとか、全然記録として残ってないんだよね、もう一回見たいと思うのに見れない。ただ、残っているものが残っているだけ。そういう厳しいところが、また生々しくもある。
そんな流れを見て、
ネオロマがSNSをめちゃくちゃ駆使して、マジマジのマジで攻めてきたのでは……?
という興奮が。たまらなかった。山手線の中、TLを見ながらマスクの奥で「フヒャ…!」みたいな笑顔を隠せなかった。

そしてさらに時は流れ待ちに待った2021年5月20日、『アンジェリーク ルミナライズ』が世に放たれました。

や…………ッばかった…………

タイトル画面で、初作から使われてるアンジェリークのテーマが流れて「ア゛ーーーー!!!!」ってのたうち回った。ちょっと泣いた。本当にアンジェの新作なんだ~~~!(この数時間後、恋愛イベントのBGMで同様の死を再度迎える)
もう、……もう気品が……気品が漂ってる、アンジェリークという一種のステータスみたいなものを感じずにはいられない……。

……このままだと懐古厨御用達ゲームかな?と思われてしまう。
そんなことないよ!!!!!!
ちょっとアンミナのいいところ書きますね。

・育成ゲームとしてたのしい
女王試験は、ライバル(かわいい)と、それぞれに与えられた大陸の育成度を競うものなんですが、この育成が絶妙。カナタ君を紹介するときに「水の守護聖」と書きましたが、9人の守護聖様にはそれぞれ属性みたいなものがあって、彼らにバランスよく力を送ってもらうことで大陸は成長するんですね。で、規定値まで早く成長させたほうが女王就任、なんですけど、いろいろな要素が絡まってゲームとして普通に楽しい。
ライバルの妨害もできるし、守護聖様との親密度によって値の上がり幅が違ったり。育成要素としては、ウマ娘流行ってるじゃん?ちょっとあんなかんじかも。ある程度バランスとってやらないとうまくいかない。
無論、そのあたりを深く考えずにやりたい人向けの機能も充実してるのでやさしい。

ひたすらにシナリオを読んで選択肢で分岐するノベルゲー的な仕様じゃなくて(ノベルゲーはそれはそれでよいものですが)、意中の相手との親密度を上げるにしても手持ちの体力内で相手のところに通い詰める必要があるのが、古典的なんだけど楽しい。努力の結果勝ち取った感がある。いつのまにこいつ私のこと好きになったの?的なことにはあんまりならない。素晴らしい。
なお、体力という言葉が出ましたが、世界観には一見似つかわしくないエナドリが存在します。なんとポイントを支払って手に入れるのですが、翌日に体力負債が残るという芸の細かさ。まさにエナドリ。すげえな。

・占いとおまじないでほくそ笑む
女王試験の構成要素には、大陸の成長度のほかに守護聖からの支持、というものもあって、最初から一人だけ攻めすぎるとライバルに負ける一因となるかも。
それが占いとおまじないに何の関係が?って話なのですが、占いで自分とライバルが守護聖の好感度をどう分け合っているか分かって、おまじないで好感度を直接上げることができます。すごいぞ。身も蓋もない?アンジェでは由緒ある伝統的な手法です。それだけでゴールインなんてことはおそらくできないので補助的に、ね、お世話になります。
「ラブラブフラッシュ」という、えもいわれぬ響きは覚えておいて損はありません。
むしろこの記事を読んでいただいているあなたには、これだけは覚えて帰ってもらいたいまである。

ちなみに、好感度を上げるおまじないは、自分と誰かだけじゃなくて、人と人の仲をとりもつのにも使えます。守護聖同士の仲とかね。アンジェに触れ始めたころから兼業腐女子だった私は内心ウッキウキだったものです。無論どんなに上げてもそんな展開にはなりません。

・イベントとEDのバリエーションが半端ない
私もまだフルコンプまでは程遠いんですが……イベント閲覧ページ見たらさ、コンプ率のところが「15/50」とかってなってんの。キャラ別で。
50て何?????
まあもちろんミニ会話的なものも含まれちゃいるんですが、それにしたって、それにしたってよぉ……フルボイスでこのボリューム……強……
あと、今作の売り文句にもあるんですが、従来、アンジェシリーズでは「恋愛を取ったら女王になれない」的な要素があったんですね。今作でも作中で、そんなようなことが語られてます。女王は人知を超えちゃう部分があるからね。それがなんか……両立できるみたいな……えっやば仕事と恋の両立じゃん、めっちゃ新時代~~~(???)
DLCとか、アイテム獲得で見れるストーリーも充実してますよ。夢ブロマイドっていう、守護聖様が夢に出てきて声かけてくれるアイテムが秀逸。いろんな種類があるんだけど「髪型を変えたあなたへ」みたいな擽ったいやつから、「すべてを肯定されたいあなたへ」みたいなのまである。絶妙か。

・絵がめちゃくちゃきれい
いやもうありえんくらいきれい。スチル見た瞬間ウワきれい……って声に出るくらいきれい。ネオロマの粋を感じる。

余談ですが、今までのシリーズにはいなかったサイラスくんという執事が出てきて、発売前からあまりのフランクさ(一人でコメディ枠背負ってるまである)と繰り出されるメタ発言に「なんだこいつ」と最初は思ったんだけど、とんでもないわ、この男がアンジェリークを令和に連れてきてくれたんだと今では思ってる……。
聖地とか女王、守護聖様、とか全体的な雰囲気というか世界観がパッと見すごく甘口なんですよね、それをうまーく調節して入りやすくしてくれてるのがサイラス君だと思いました。
まぁ実際甘口ふわふわ~なゲームかといわれれば前述のとおり、ぎっちりがっちりなゲームなのですが……とっかかりって大事だもんね……。

そろそろ収集がつかなくなってきたんですけど、
社会人にフォーカスした、その層に向けてはめちゃくちゃ刺さる内容だし、そうじゃなくてももちろん目新しさのあるアンジェリークだと思いました。
現代で生きることに疲れを感じてる人向け。
たびたびある人生についての問いかけが心地よく染みわたる……。
そんなゲームでした(まだ途中だけど)。言いそびれたけど今のところ推しはシュリ様です。

ではそろそろ大陸育成に戻ります。
ここまで読んでくれてありがとうございました!

追伸・私は無事転職活動を終えました。イエーイ。

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