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たまに絵を観る

絵を観にいきました@国立西洋美術館。絵画のことは何もわかりません。わからない世界を覗くのは楽しい。前はデ・キリコ展に行きました。今日はモネ展。1840年生まれのお爺さんが、死ぬまで綺麗な絵を描いていた。その事実だけで僕は心が温まります。妻に2度先立たれたり。戦争の時代を通過したり。白内障になったり。人生色々あるけど。死ぬまで絵を描いてたと。基本風景、抽象画。たまに、人物が描かれた絵がある。良い服着てて。空は青くて。1840年の方が暮らしが豊かそうだなぁ。スマホもコンビニもteamsもないし。本とギターはあるし。そーゆう世界も良いよねぇ。1週間で飽きる気もするけど。一瞬、現世から目を逸らせるだけでありがたい。でも2300円はちょっと高かったな。妻から頼まれてたフェイラーのコラボハンカチは完売だった。装飾画っていう。大きな建物の内装に使われる絵。とのことで。じゃあ引いてみるもんだよな。実際、近寄ると良くわからん模様でしかなかった。でも館内は人で溢れかえり。押し合いへし合い。みんな絵の前に集まるから、距離を空けると人間共の背中しか見えない。平日の朝一でこれか。まぁ入ってる人間含めて建物。人間コミの装飾画って言ったらそうなんだけど。もう少し、1人で椅子に座って、絵の前で瞑想とか出来たら最高でしたね。僕如きがそんな貴族な体験出来るはずなく。庶民は2300円払って、人間の後頭部越しに絵を観る。途中、ご本人が絵を描いてる白黒ビデオが流れていた。体格のいいホーチミンみたいなお爺さんが絵を描いていた。外で。黒光したデカいパレットを使っていた。高級そうなの。親指を穴に通して。プラスチックじゃないんだろうな。誰が作って、どこに売ってるんだろう。そもそも真っ白な紙とか、絵の具とか作ってる人が凄いよな。いい道具で、いい景色を、ずーっと描けたら幸せだろうな。「観る人が、無限に広がる水面のイメージで、豊かな瞑想をできるようにしたい」などと睡蓮の解説に書いてあった。いいねー。気が合いそうな爺さんだ。19世紀でも20世紀でも、多分もっと前も。人は静かで豊かな精神空間を求めていたのだ。現世は色々、雑念が入りますからね。これから私は労働組合の会合という、芸術とは程遠い集まりにいく。なんで労働組合の活動は休日扱いなんだ?細かい勤務環境より、私はそれが一番ムカつく。979文字

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