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コピーライターという仕事

ちょっと前に、ほぼ日の会社が社員を募集してて。良いな〜って思ってたら期間終わってた。ご縁がなかったなー。受けたら、結構イケた気がする。根拠のない自信がある。たぶん面接までは行けたな。糸井重里と働いてみたかった。働かずとも、面接して欲しかった。糸井重里と話せるっていいな。そんなに重いファンじゃないけど。一回会ってみたい。しかも面接で今までの人生をインタビューいただけるとは。体験してみたかった。そんな記念受験的な奴は受からないと思うが。コピーライターとか、広告業界っていかがわしい職業だと思ってた。卑猥な世界だと思ってた。口当たりの良い言葉を並べて、人を騙す仕事だと。でも仕事の傍ら3年くらい。大手広告会社のクリエイティブディレクターに師事し、見方が変わりました。コピーライターは、言葉を使って、世界の本質を突く仕事。そして人の心を動かす仕事なんだなァ。商品やサービスについて、世の中について、人生について。とことん深く知ろうとする仕事。考える仕事。そして常にクリエイティブを求められる仕事だった。世の中は文字で溢れてるけど、心に届く文字は限られてる。電車内の広告とかも、たぶん誰かが頑張って考えたものだけど。ほとんどが流し見される。正しい情報を正しい日本語で、効率よく吸収するだけなら、チャットGPTの文章で足りる。スペースを埋めるだけで、内容なんかどうでもいい文章だって溢れている。隙間があったら、言葉で埋めないと、人間は不安になるんだ。結果として世界にこれだけ言葉が溢れる。でも本当に僕が求めている言葉は、ほとんどない。自分の求める言葉は、探すだけじゃなく、自分の手で削り出さなきゃいけない。なにしろ僕のための言葉なんだから。それが誰かに届くか、というのは副次的な作用であって。そんなんで飯が食える、贅沢な仕事があるとも思えない。人のために言葉を削ったら、たぶん出来上がったモノは、僕の心には馴染まない。人のための言葉で飯を食えても、僕の魂は成仏できない。そもそも、人のための言葉、なんて作ることができるのだろか。僕は自分の自分による、自分のための言葉の作り方しか知らない。なんの話だっけ。糸井重里だった。そーゆう話を、面接で、糸井重里としたかったな。彼からしたらレベル低すぎる自分語りにしか聞こえないでしょうけど。961文字

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