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自分で自分の機嫌がうまくとれない人の言い訳と不満

自分の機嫌は自分でとるべき、ってよく目にするじゃないですか。
大人としての最低限のルールだ、いい年して他人に機嫌を取ってもらうのは如何なものか、ってnoteもたくさんあります。HOW TO ご機嫌みたいなのもたくさんあります。全部ごもっともです。

でも私のように、四半世紀生きてきても、自分のことがどうにも掴めず、手こずっている人がいます。それについてまぁまぁ責められ悩んできたので、自分の機嫌の取り方が分からない人から見た、自分の機嫌を自分でとることが難しい言い訳と、そしてそれを言う人に対しての不満をまとめてみました。

言い訳①そもそも不機嫌になる理由が多すぎる

私が書籍やインターネットで見かけた不機嫌、不調の原因には例えば

・寒暖差
・気圧変動
・湿度
・二酸化炭素濃度
・自律神経の乱れ
・何らかの疾患
・血糖値の急変動
・長時間の電子機器の使用
・個人の特性(最近HSPとか感覚過敏は有名ですよね)
・仕事や育児で心身が疲れ切っている
・女性ならPMSやPMDD

などがありました。
そして生きていればこれらに晒されて、そこに日々のトラブルが大小様々に追加で舞い込んでくるわけですよ。

どうしろと?

言い訳②原因が分からない、解決できない、解決できても時間がかかる

アドラー心理学では怒りには目的があって、それを達成するために生じる二次感情だと言われています。が、この世界には言い訳①で羅列したように目的達成(解決)したくても、まず個人では無理な事があります。

地球にエディターはついてないので気圧は弄れませんし、寒暖差はエアコンでどうにかなるかもしれませんが、こんな個人差がある感覚の問題なんて人間が複数いたら迷宮入りです。

病気やPMS・PMDDなら病院に行けば良いかもしれませんが、そうだと気付けるかどうかは運ですし、時間もかかります。そして寛解する保証はどこにもありません。
(ついでに精神疾患・自律神経系の問題だともれなく高額&長期間の医師ガチャとお薬ガチャが始まります。最早これだけで不機嫌になれます。悲しい。)

あと二酸化炭素濃度とか湿度とか、まず気付けます?
窓開けて換気して「あ、なんだかさっきより頭がクリアだな」ってなって初めて分かることじゃないですか。でもそれで部屋が冷えたらプラマイゼロかもしれません。駄目じゃん。

HSPや感覚過敏などの個人の特性によるストレスについては最近は書籍がたくさん出ていますね。しかし自分に合う対策を探し、見つけて、克服するのにどれくらいかかるのでしょう。

そして苦悩して必死に自分の不機嫌の原因を探していても、生きている限りトラブルは問答無用でアポなし訪問するわけです。

いや、本当にどうしろと?


「自分の機嫌は自分でとれ」と言う人への不満

ここからは「自分の機嫌は自分でとれ」と言う人へ不満を言わせていただきます。
どうでもいいですけどこれ言う人、大抵したり顔でメタ認知やアンガーマネジメントについて教えてくださるんですよね。
何で知らないと思ったのでしょうか?
不機嫌だからでしょうけど。でもこの場合不機嫌の原因は間違いなくしたり顔のご機嫌な方です。うふふ。

不満①「自分の機嫌は自分で取れ」って言う人、制限時間短い方多くないですか?

早速ですが、他人にご機嫌を求めている方々、不機嫌が直るまでどのくらい待ってあげられますか?

世の中いろんな人がいます。何か不機嫌になりそうな出来事が起きた時、即切り替えて機嫌よく過ごせる人もいれば、やっぱりどうにも時間がかかってしまう人もいます。
不機嫌の原因によっても解決に必要な時間は異なります。

不機嫌は自分の思い通りに事が進まない場合に、どうにか想定内に軌道修正したくて生じてしまうものだと私は考えています。想定外の事態に頭が真っ白になって、パニックを起こしている状態です。
これは自分が事象を認知しているかどうかは関係ありません。低気圧で不機嫌になっている場合、自分では分からなくても体内ではホメオスタシスが悲鳴を上げてる場合があります。(ホメオスタシスは体の状態を一定に保とうとする働きのことです。詳しくはググってください。)

何の理由もなしに不機嫌(パニック)になるわけがありません。

そして能力には悲しいかな、個人差がものすごくあります。個人のバックグラウンドも様々です。「自分の機嫌は自分でとれ」っておっしゃる方の大半は、僅かな時間で不機嫌を抑えられなければ、即ヤバい人認定するか、不機嫌に耐え切れずに機嫌を取りに行こうとするかの二択です。
そういう人たちが大好きなメタ認知やアンガーマネジメントも一朝一夕では身につかないというのに。
こっちは一生懸命貧弱脳みそでオーバーヒートしながら処理しようと努力しています。

 ・仕事の場であれば、不機嫌を生じさせた案件に目途が付くまで。          
 ・家庭であれば、ひとまず一晩眠って翌朝起きるまで。

この人は処理能力が低いんだな、とでも思ってどうかこのくらいの時間はそっとしてあげてください。何でもいいので距離を取ってください。
「自分の機嫌は自分でとれ」る方々なら、他人に堂々とそう言えるのなら、
人の事など関係なく自分を機嫌よく保つことが可能だと信じています。

*ちなみに機嫌を取りに行くのは最も悪手です。
 不機嫌で物事が解決したという成功体験を与えられて、より不機嫌に
 なりやすくなります。

不満②そもそも人に言えるくらい気持ちのコントロールは出来てますか?

①の最後でものすごく意地の悪いことを書きましたが、これに続きます。
ただでさえ人間では解決不可能な事があるのに、不機嫌の種は毎日毎日あちこちに撒かれています。

・他人の仕事を押し付けられて自分の仕事が出来なくなった
・職場でルール違反をしても怒られない人がいる
・お気に入りの服が台無しになった
・なんだか体調が悪い
・急いで出かけなくちゃいけないのにスマホが見当たらない
・親や恋人、旦那や妻がやたらと干渉してくる
・常に不機嫌な人が近くにいて逃げ場がない
等々....

日々様々なトラブルが次から次へと襲ってきて、それでも「怒っても何にもならないし」とすべて冷静に処理しきれる自信はあるのでしょうか。
仮にできたとして、他人に機嫌をとらせてないと断言できるのでしょうか。
そして人の不機嫌の原因が自分じゃないと胸を張って言えるのでしょうか。

「大人なら自分の機嫌は自分でとれるべき」という思いは自身への暗示ではありませんか。

最後に:不機嫌でごめんなさい

私はとっても不機嫌になりやすいです。本当は穏やかに生きていたいのに。まだまだ上手くはいきません。
「自分の機嫌は自分でとれ」という言葉が苦しくて苦しくて仕方なくて、いやそれ言ってるお前は人に言えるほど出来てるんかい!と怒り、色々試してドツボにハマり、それでは駄目だと怒られ見放され、それでまた不機嫌になる地獄のループ。そうしてこんがらがったモヤモヤから生まれたのがこのnoteです。何の参考にもならないと思いますが、ここまで読んでくださってありがとうございます。
本当不機嫌でごめんなさい。


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