：感想： ROMA

2018年
監督・脚本：Alfonso Cuarón

1970年代のメキシコシティが舞台。日本でもNetflix作品としては異例の劇場公開が行われたり、また映画祭での華々しい評価で話題となった。

カメラをゆっくりとパンし、言葉の意味通りパノラマを表現するようなシーンがいくつかあり、それが印象に残った。主人公のいる映画ではあるが、その周りにも注意が向くよう作られているのだと思う。

他に絵面で気になったのはドアが画面中央に、シンメトリー的にうつされる部分。これも何回かあったが、どういう意味だったかはよく分からなかった。

鼓笛隊や犬、飛行機など印象的なモチーフも登場したが、これも意味まではなんとも言えない。

私は世界史選択だったが、残念なことに中米の現代史はあまり学んでいない。そのころのメキシコで何が起きていたのか、思いを馳せるきっかけになった。