情報を鵜呑みにしていませんか⁉️
予習しすぎない
今やネットで何でも調べられる時代。 しかし、知識を得ることが、すなわち理解をすることとは限りません。
外資系企業のトップが、こんな話をしていました。
あるとき学生に集まってもらい、日本企業についてディスカッションしてもらった。
すると、出てきたのは、ネガティブなコメントの嵐だったと言うのです。
「日本の会社は体質が古くて魅力がない」
「年功序列、終身雇用では国際競争に取り残される」
「だから行きたい会社がない」・・・・・・。
彼は話を聞いていて呆れてしまったと言います。
まるで海外のジャーナリストによる紋切り型の日本企業論をそのまま鵜呑みにしてしゃべっているみたいだった、と。
実際には、日本の大半の企業は大きな変革をしているのに、学生はそれを知らなかった。
あるいは友人の情報や就職情報を見て、すべてわかったような気になってしまっていたのではないか、と。
それを彼は、「予習文化の弊害」 と呼んでいました。
事前に予習しすぎるために、経験の幅を狭め、自らの可能性を閉ざしてしまう。
なまじっか知識がある人は、実は危険と隣り合わせです。
その危険とは、実際とは違っているのに、そうだと思い込んでしまうこと。
これは、多くの場面で起こりえます。
だからこそ、持っておかなければいけないのが、「常に自分の頭で考える」という姿勢です。
情報や知識は溢れているけれど、あくまで自分の頭で考えて、判断する。
考えた末の結論が、間違っていてもいいと思うのです。
この外資系トップも言いました。
自分でしっかり考えたことであれば、あらゆる経験が自分にとっての糧になる、と。
逆に自分でちゃんと考えていないことで足元をすくわれたら、何ら得るものはない、残るのは、激しいショックだけです。
『成功者3000人の言葉』 上阪 徹(著)
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