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誇りを持った日本人としての真の国際人の振る舞い方
序章: なぜ日本人は国際社会で萎縮するのか?
国際社会で日本人が「自分の国を卑下しがち」と感じることは少なくありません。戦後教育やメディアで繰り返される「日本は侵略国家だった」というイメージが、自国を正当に評価する機会を奪っているのかもしれません。
しかし、海外に目を向ければ、多くの人々が自国に誇りを持ち、その文化を堂々と語っています。自国の文化や歴史に無知で、自信を持たない人間は、国際社会で尊敬されることは難しいのです。世界で渡り合うためには、まず自国のアイデンティティを知り、それを語ることから始める必要があります。
第1章: スカルノ大統領が語る日本の役割
大学時代に出会った外国人留学生や、社会人になってから出会った外国の人々との対話で、よく「お前の国について教えろ」と言われることがありました。その中には、大東亜戦争についての質問も含まれていました。
私は、戦争における日本の立ち位置や東南アジアの状況、そして日本が行った占領政策について説明しました。
日本は、ヨーロッパ諸国のように収奪や搾取を目的とした植民地支配を行ったのではなく、その地域のインフラを整え、教育を施し、自立を目指した政策を取っていたと伝えました。
この点について、インドネシアのスカルノ大統領が独立後に語った言葉が印象的です。彼はこう述べました。
「日本というお母さんは、私たちを産むために非常に苦しい難産を経験した。」
これは、日本が東南アジアの独立運動に与えた影響を象徴的に表現した言葉です。
もちろん、日本の行為が全て賞賛されるべきではない部分もありますが、当時のアジアにおいて、日本が果たした役割は非常に特殊であり、ヨーロッパ列強とは異なる目的を持って行動していたのです。
第2章: パール判事の視点と国際社会への冷静な指摘
また、東京裁判におけるインドのパール判事の意見も、外国人との議論で紹介することが多くありました。
パール判事は裁判において、他国の行為を追及せずに日本のみを裁くことを「勝者の裁き」であると批判しました。
そして、戦争を裁く国際法上の基準がない中で戦後に作られた新しい法律で日本を断罪することの正当性を疑問視しました。このような歴史的視点を共有すると、相手は日本が単に「悪い国」ではなかったことを理解し始めます。
さらに、私は第二次世界大戦での日本と連合国の行為についても指摘しました。日本が行ったことには確かに反省すべき点がありますが、一方で国際法に違反した行為は連合国側にも存在します。
例えば、無差別爆撃による市街地空襲や、国際法で禁止されていたはずの核兵器の使用。これらは「戦争犯罪ではないのか」と指摘しました。
この時、私は決して感情的にならず、歴史的事実に基づいて厳粛に語りました。議論が感情的になると、相手も耳を貸さなくなります。しかし、冷静で理路整然とした態度であれば、相手も耳を傾けざるを得ません。こうした態度こそが、相手に信頼される議論のポイントであると実感しました。
第3章: 日本人が持つべき国際社会での姿勢
こうした議論をした多くの外国人は、私の意見に耳を傾け、自分たちの文化や歴史を誇りに思う私を怒るのではなく、むしろ対等な会話ができる人間として認めてくれました。
議論の後、彼らから「お前は日本人にしては珍しく、自国にプライドを持って話をするな。お前のような日本人がもっと増えたら、国際社会での日本の地位はもっと高まるはずだ」と言われたこともあります。
そして、その後は友人として彼らとお互いの文化や価値観についてさらに深く話し合い、仲良くなることができました。
外国人との議論で特に印象的だったのは、彼らが「なぜ日本人は自分たちの歴史を語るのをためらうのか?」と聞いてきたことです。それに対して私はこう答えました。
「戦後、GHQの占領政策の一環で、日本人に『敗戦国史観』を植え付ける教育が行われました。それによって多くの日本人は自信を失い、歴史を自分自身で深く調べることをやめてしまう人が多くなりました。結果として、自国の歴史の事実を知らず、他国の言い分だけを鵜呑みにしてしまう人が多くなったのです。」
国際社会で尊敬されるためには、自国の歴史や文化を深く理解し、それを語る勇気を持つことが必要です。そして、自分の意見を述べるだけでなく、相手の文化や価値観を受け入れる柔軟性も求められます。
自国を卑下することなく、相手をリスペクトしながら冷静に対話する。これが真の国際人として、日本人が持つべき姿勢なのではないでしょうか。
歴史を知ることで未来につながる自信に繋がっていくのではないでしょうか。