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日本とはちょっと違ったドイツの誕生日 Geburtstagsfest in Deutschland ist etwas anderes als Japan

日本人にとっても特別な日であるお誕生日。

ドイツ人にとっても、とても特別な日で、お誕生日は友人家族とお祝いをする。
日本人よりも、誕生日の重要性は高く、お誕生日のカードを送ったり、電話したり、集まってお祝いしたり、凝ったパーティを計画したりと特別な日である。

特に、成人になる18歳のお誕生日は盛大にお祝いする。
家族とのパーティ、友人とのパーティ、そして友人たちとの小旅行などを企画したり、プレゼントも特別で、いつもよりもランクアップ!!され、お祝いは数日続いたりする。
親にとっても、一大イベント!である。

そして、30、40、50、60。。。。と節目節目の誕生日も特別で、50歳くらいからの節目のお誕生日は、より一層きちんとお祝いをする。
家やレストランや野外でのパーティを計画したり、職場でも大きく祝う。

ドイツでも、日本と同様、お誕生日の人は、家族友人からプレゼントをもらうし、お誕生日にはケーキは必須!だし。
こじんまりとお祝いする人もいれば、パーティ形式でお祝いする人もいる。

では、何が日本と大きく違うか?

私が一番びっくりしたのは、ドイツでお誕生日というと、誕生日の人が家族友人を招待するということ。
招待されてお祝いしてもらうのではなく、自ら計画し招待するのだ(もちろん大人に限り)。
それは、レストランに行ったとしても同じ。
全員分のお支払いをするのは、誕生日の人。
もちろん、家族友人がサプライズパーティを計画していることだってあるけれど、基本は誕生日の人がオーガナイズする。

自分の誕生日への気合いの入れ方は人それぞれだけど、毎年、思考を凝らして招待してくれる友人もいれば、少人数で午後のお茶に招待されたりと、様々である。

そして、誕生日の前にはお祝いをしなこと。
誕生日の日の前にお祝いすると、よくないことが起こると言われているからだそう。
だから、お誕生日の日が、月曜日であったとしても、その前日の日曜日に誕生日パーティをすることはせず、その後の週末に計画する。

もう一つは、お誕生日の人は職場にケーキ(もちろん別のものだったりもするけれど)を持って行く。
私も、誕生日の前日は仕事の後、子供たち用の25人分のケーキと同僚15人分のケーキの2種類を焼き、朝から抱えて持って行っていたものだ。それが無理な時は、当日、幼稚園でケーキを焼いたり、もしくはブレッツェルを買って持って行っていた。
朝の通勤の時、大きな容器を抱えている人は、だいたいお誕生日の人。
だから、ケーキを運ぶための容器は、大抵どこのお店に売られていて、サイズや形も様々。
特に子供がいる家には必需品でもある。
というのは、子供のお誕生日も同様、誕生日の子供(もちろん親)がグループ全員分のケーキやブレッツェル(ドイツのパン)を持って来ないといけないからだ。
親もなかなか大変。
でも、都合で持って来れない場合は、私達が当日ケーキを焼いたり、果物を用意したりと、親に無理はさせないようにはしていた。

私の節目の誕生日の時は、園長のバーバラが私のためにケーキを焼いてくれた(これが甘くなく絶品!)チョコスポンジに、マスカルポーネクリームが挟んであり、上にはイチゴ(うまい!)

私が働いていたシュタイナー幼稚園でのお誕生日は特別だった。

子供の誕生日もだけど、先生の誕生日もきちんとお祝いすることが慣わし。
その日の朝の開園前の朝礼は、お誕生の人がいるグループの部屋で行われる。
そのグループの同僚が、前の日に花を飾り、蝋燭を立て、プレゼントも用意し、誕生日の朝の準備をすることになっている。
当日は、蝋燭に火を灯し、お誕生日の人が、みんなが知っている4つのお誕生日の歌の中から一つを選んでいいことになっていて、そして、その歌を同僚達がお誕生日の人のために歌う。
カノンで。
これは、とても心に響く。
そして、それぞれの人とハグをしてお祝いの言葉をもらう。
そのあとは、誕生日の人が用意したアルコールフリーの飲み物とケーキで乾杯。

そして、自分のグループでもお誕生日のお祝いは、今度は子供達と一緒に続く。
自分の先生が誕生日の時は、子供一人一人が花を一輪持ってきて、プレゼントしてくれる。
だいたいの子供は、お庭に咲いていた花や近くに見つけた花を持ってきてくれて、毎回色とりどりの花の束となり、本当に美しい。

毎年誕生日は、花に埋め尽くされて幸せ♡
節目の誕生日に同僚がサプライズとして幼稚園全体でお祝いしてくれて、100人近い子供達から花を贈られ、歌も歌ってもらった(感動)

前日から大忙しのドイツの誕生日。

でも、自分がこの世に命を授かり、今こうやってこの誕生日を祝うことができるのは、ある意味、奇跡。周りの人のお陰でもある。

ドイツに来た当初はびっくりしたけれど、自分を育ててくれた家族、何かとお世話になっている友人や同僚を感謝の気持ちを込めて招待し、一緒に祝うというのは、理にかなったことだと思う。

それに、歳をとっていくと、家族や友人達と会うことが少なくなっていくので、みんなで顔を合わせられる機会(口実)があるのもいいもの。

特に私にとっては、人との繋がりこそが、私の人生を支えてきてくれたのだから、大切にしていかないと。

今は、なかなか会えなくなってしまったドイツにいる友人達。
今年は、お互いの誕生日を一緒にお祝いできないけれど、電話はしようと思う。

あぁ、でもやはり遠いなぁ。
会えないというのはなかなか寂しいものだなぁとつくづく思う。

そういう想いを日本の家族、特に母にははずっとさせていたんだな。
一時帰国からドイツに帰る時、母がいつも泣いていたから本当に辛かった。

だから日本に帰った今は、できるだけ会うようにしよう。

もうすぐやってくる私の誕生日も。
今年は、母を招待してお祝いしよう。






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