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不器用な想い–とっておきの唄/BUMP OF CHICKEN(B)

 聴いた人が何の迷いもなくこの唄がラブソングと理解できる。ザ・ラブソング。
 この唄を聴かせたい「君」にベタ惚れしていることがこれでもかと伝わる「僕」のまっすぐな言葉の数々がボーカルの語りかける様な歌い方と相まって、少し気恥ずかしくなってしまうくらいだ。
 しかしこの唄、明らかにラブソングなのだが相手に好意を示す肝心な言葉を一切使っていない。使っていないのに「僕」が「君」の事をどんなに大事で大好きかを伝えてくる、藤原基央の得意技とも言えるのだが、ラブソングでこれはズルいな!と思うものの不器用っぽい「僕」の一生懸命さが前面に出ていてこれはこれでキュンとしてしまう。
 また、この歌は「FLAME VEIN」に同じく収録されている「リトルブレイバー」に登場する”ナミダを止めるための唄”でもある。

side B

said  Aの「とっておきの唄」のレビューはコチラ




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