私の椅子【140字小説】
もしも明日、私が世界から消えたとしても何も変わらないでしょう。悲しんでくれる人がいても、すぐに忘れてしまうんでしょう。私が空けた椅子には、また誰かが埋めるんでしょう。いくらでも消費され、いくらでも代わりはいるんでしょう。だから私は、しがみついてしまうんでしょう。
もしも明日、私が世界から消えたとしても何も変わらないでしょう。悲しんでくれる人がいても、すぐに忘れてしまうんでしょう。私が空けた椅子には、また誰かが埋めるんでしょう。いくらでも消費され、いくらでも代わりはいるんでしょう。だから私は、しがみついてしまうんでしょう。