ふたつの好奇心【140字小説】
なんとなく、手作りでお菓子作ってみようと思った。なんとなく、それをあいつにあげてみようと思った。本当に、なんとなく。ただどんな顔するのか、それだけが知りたくて。バレンタインの放課後、いつもの分かれ道。あいつが先に渡してきた。
「これ、やるよ。別に意味なんてないけど!」
なんとなく、手作りでお菓子作ってみようと思った。なんとなく、それをあいつにあげてみようと思った。本当に、なんとなく。ただどんな顔するのか、それだけが知りたくて。バレンタインの放課後、いつもの分かれ道。あいつが先に渡してきた。
「これ、やるよ。別に意味なんてないけど!」