焦燥天秤【140字小説】
「僕のこと好きになれそうですか。」
今日で会うのは3回目。初めての夜のデートの帰り際、彼は顔を真っ赤にしながらそう言った。優しくて温厚、だけど正直決め手に欠ける。選り好みしてる場合じゃないのはわかってる。わかってるけど、心が揺らぐ。結婚したい。幸せになりたい。私の出した答えは…。
「僕のこと好きになれそうですか。」
今日で会うのは3回目。初めての夜のデートの帰り際、彼は顔を真っ赤にしながらそう言った。優しくて温厚、だけど正直決め手に欠ける。選り好みしてる場合じゃないのはわかってる。わかってるけど、心が揺らぐ。結婚したい。幸せになりたい。私の出した答えは…。