【読書メモ】リエゾン こどもの心の診療所11巻
お疲れ様!
今日は漫画「リエゾン こどもの心の診療所」について。最新刊が発売されたので読んでみました! (現在11巻)
この漫画とても人気になったみたいで、今ドラマ化されてるんだよねー
※ネタバレ含みます
普通になろうとしない
11巻は、就職活動中のASD (自閉スペクトラム症)の男子大学生の話がメインでした。
ASDの方はあいまいな言葉を理解できなかったり、相手の気持ちを想像したり冗談とかを理解するのが難しいところがある。バイト先でもなかなかうまくいってないんだけど、なんと彼は、営業職を目指して就職活動している。
営業職って、空気の読むの大事よね。だからきっと向いていないのに、彼は普通になろうと必死になっている。良かれと思って頑張っている。
でもやっぱりうまくいかない。そこで、主人公の精神科の先生が、就職にあたって大事なことを3つ挙げていた。
1つ目は苦手分野を避けること
2つ目は特性を生かせること
3つ目は合理的な配慮があること
私たちは、自分の苦手分野にばかり目が行きがちな気がしない?それをどうにか埋めようと、自分の中の凹凸のかけている所にばかり目がいってしまう。そしてそれを頑張ってしまう。
でも、そうやって苦しむ必要があるんだろうか。
ASDでなくとも、同じ。自分の欠点を埋めることばかりではなくて、自分の得意な事をどうやったら生かせるんだろうみたいに考えるとちょっと前向きになる気がする。
合理的な配慮があるっていうのは、障害があることとかをオープンにして、それを周りが配慮してくれるような環境があると言うこと。これもASDでなくても、自分が苦手なことを周りに開示できる会社や組織の環境があるっていうのはとても大事なことだなぁと思った。
部下に、得意なことをまず聞きがちだと思うんだけど、苦手なことをあえてきいて、もっとみんなで共有したらどうかな〜
習い事の功罪
11巻のもう一つの話は習い事についてでした。
習い事に毎日のように通っているんだけど、本当は全然好きじゃないし、友達と遊びたいし…という小学生の女の子。
私の周りの年少のお母さんたち、ほとんどの人が何かしら習い事をさせてるんだよね。私みたいにさせてないのはかなり少数派だと思う。
習い事って、親や幼稚園学校では体験できないようなことを体験すると言う意味では、すごく素敵なことだと思う。
でも、最近は、教育への投資が1番だ!お金があったら習い事!みたいな風潮があるのが否めない。
なんかそれって子どもからしたら、ありがた迷惑なんじゃないかなと思ったり…
女の子のご両親は、ごろごろダラダラしてるぐらいだったら、いろいろな経験をさせたいって思ってるんだけど、ここも注意が必要なんだよね。ごろごろしたりダラダラしたりぼーっとしてる時間て、本来人間にとってすごく大事な時間。そういう時間に頭の中が整理できるし、新しいひらめきが生まれたりもする。そのことを、主人公の先生がまた指摘するんだよね。
そうすると、その両親が、「そういえば自分たちの小さい頃は暇な時間がたくさんあって、その時にくだらないいたずら思いついたっけ」みたいなことを思い出して、そういう時間の大切さに気づくんだよね。
子供って、常に自分勝手に動いてるように見えるかもしれないけど、学校や幼稚園に行けば、ある程度周りを見て先生の指示に従って動かなければいけないし、そんなにぼーっとしてるわけでもない。それで帰ってきたら毎日習い事そしてご飯食べて寝る…なんて、(漫画の中にも出てきたけど)なんだかブラック企業の働き方みたいだよね。
息子たちにいろいろ経験させてあげたい思いもあるけど、ブラック企業化しないように、ゆとりを持って、過ごせるようにもしてあげたいなって改めて思った!
個人的には、習い事を充実させるよりも、公教育がの質が高まることの方が重要なんじゃないかなと思うんだけど。。
では!まる