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大切な本⑭「不実な美女か貞淑な醜女か」
通訳・翻訳家の頭の中
自分はコリアンだけれど、簡単なあいさつや言葉を理解する程度で韓国語は全く話せない。学校教育での英語にもさほど興味は持てなかった。そもそも語学センスがないんだろうなあと自覚しているから、多言語を話せる人やその場で即時変換しながら同時通訳する人の能力にはただただ驚くしかない。
米原万里さんの著書はまずそのタイトルがインパクト大!あけすけに語られる実体験のエピソードは自身の地味な生活からはかけ離れた世界を覗ける面白さで、一気に惹き込まれた。早逝はただただ残念でしかない。
アメリカ、ロシア、イタリア、アフリカ、そして韓国…さまざまな国の小説や評論を通じて自然に創造力や異文化理解が深められたと思うけれど、その架け橋になれる翻訳家や通訳というお仕事ってカッコいいなあとひそかに憧れた。彼女たちのエッセイからはその優秀すぎる頭の中が垣間見え、私にとっては教科書みたいな作品群。稀有な談話や論考も、読み手が気軽に受け止められるよう文字化できる能力が特に優れているのだろうなあ。
知性溢れる人の思考に触れるだけで勝手に自分も賢くなった気になれるから、本ってほんとうにすばらしい♡
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