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大切な本75「足をどかしてくれませんか。」

女たちが考える〈みんな〉のためのジャーナリズム

女性の社会進出、と言いながら、有害だらけのおじさんたち(皮肉も含んでます)が牛耳っている業界はまだまだ多い。
社会に広く発信する力を持つメディアやジャーナリズムの世界で活躍する女性たちへは、目立つ分バッシングも多いだろうけど、恐れずひるまずどんどん声をあげてほしいと(他人任せのようだけれど)ついつい期待してしまう。


著書「働く女子と罪悪感」では、管理職目線から女性の持続可能な働き方について提言をされていた浜田敬子さん。
論評はいつも切れ味鋭く、低トーンの声も聴きなじみやすい。
先日のポリタスTVの配信では、大阪地検の元トップによる性暴力事件に着目されていた。大手メディアでは続報がなかなか取り上げられず、自分ももやもやしていたから、こうして見逃さず言及してくれることは本当にありがたい。

さまざまな事件や社会問題はあれど、その時優先的に何を報道すべきかは誰がどのように決めるのだろう?選択する権限を持つジャーナリズムにかかわる人たちこそ、多様な属性であってほしいと思う。

小学生で児童会長になったときは「(女児がなるのは)学校で初めて」と殊更に揶揄された。
中学校で卒業式の答辞を読んだときは、生徒会長でもない女子生徒が読むのは出しゃばりだと言わんばかりの風潮があった。
クラス名簿や卒業アルバムは必ず男子からの順に掲載されていた。

みんなもう過去の遺物になりつつある。
女性のために女性が考える、ではなく、みんなのために女性も考え公平に発信することが当たり前になるように。旧態依然のおじさんたち、どうかそろそろその邪魔な足をどかしてくれませんか?


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