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大切な本65「小泉今日子書評集」

忖度なしの生き方、在り方

本が好きだという人がいるとついついおすすめ本を聞いてしまう。自分と同じ作家さん好きだったり、好みが似ているとそれだけでもう仲良くしてください!って言いたくなる。

知らない作家さんの本や、知ってはいたけど読むきっかけを逸していた作品、気にも留めていなかった新しいジャンルのものを勧められることで新たな出会いや気づきがたくさんあるから、人を介しての本との出会いは面白い。おすすめしてもらったら少なくとも一度は手に取るようにしているものの、どうしても読む気になれないタイミングの時もあるから、読書アプリに登録しておいて、定期的に「読みたい」リストを見返しては出会い直しをしてる。

ミヒャエル・エンデの「モモ」が小学生の時に映画化されて、関連本がさまざま出た時期があった。そのなかのどこかで小泉今日子さんの「モモはわたしのバイブル」という文章に触れ、幼心になんだかとても惹かれた記憶が残っている(「バイブル」ということばもその時初めて知ったっけ)。

 その後も雑誌の連載エッセイや読売新聞の書評などで書き手としての才能を存分に発揮され、等身大かつ芯のある文章はどれも読んでいて心地よい。

政治に言及した発言や批判をも呼び寄せるような発信も厭わないところが本当にかっこいい。
あこがれ、ともちょっと違うけど、私もそんなふうに在りたいと思わせてくれる女性です。


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