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大切な本59「カメラを止めて書きます」

朝鮮、韓国、コリア

日本の学校には法律により養護教諭、スクールカウンセラーなどの専門家が配置されているけれど、朝鮮学校は「各種学校」という位置付けのために保健室という部屋すらないところもあるそうだ。常勤の養護教諭を配置するなど、朝鮮学校(ウリハッキョ)の学校保健の改革に向けた取組みが今広がりつつある。

朝鮮学校で長く務められた後相談支援専門員として障害福祉分野にもかかわってこられた大先輩が、私の両親が通っていた愛知朝鮮中高級学校にも保健体制の整備を!と手弁当で活動されていて、私も微力ながらかかわらせていただいている。自分なんかにできることはほとんどないけれど、保健図書コーナーの設置や通信のコラムでおすすめの本や映画を紹介させてもらっている。

次号で韓国映画「はちどり」や「わたしたち」を紹介しようと原稿を送ったら編集のオンニからNGが入った。「最近一層センシティブになっていて、韓国ということば自体使えない」とのこと。総連系の思想には正直ついていけない自分はびっくり。納得しかねる思いもありつつ、差し替えの原稿を送った。

ヤンヨンヒさんご自身も民族教育を受けてきて、ご両親もバリバリの活動家。帰還事業でお兄さんが大変な目に遭われたりとご家族の実情を映画でさらけ出すなか、各所からいろんなプレッシャーがかけられているようだ。正直そうした政治がらみの圧力には辟易するし、自分が巻き込まれるのはごめんだけれど、彼女はいつも毅然と自らの信念を発信されている。かっこいいなあと思う。

私自身不勉強なところが大いにあるから語る言葉を持てないところもあるけれど、南とか北とか、ほんとーーーーに!!どうでもいい。私たちは同じ人間だ。


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