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大切な本㊺「ひろしま」
広島へ思いを馳せる
猛暑厳しい夏だった。8月は長崎・広島に原爆が落とされた日、そして終戦記念日と続く月だ。
通っていた高校は修学旅行もなくて訪れる機会を逃していたけれど、やはりこの目で見ておきたいと昨年やっと広島へ。地元の方が出迎えてくださって、一緒に平和記念公園をまわった。そぼ降る雨の中で仰ぎ見た原爆ドームは静かにひっそり佇んでた。
Social Book Cafeハチドリ舎へも訪れることができて、店主の安彦恵里香さんともたくさんお話でき、様々な思いが去来した広島旅となった。Kさん、ありがとう。
2019年にリニューアルしたという平和記念資料館の展示、被爆者の遺品の数々には胸をうたれずにはいられなかった。先に手に取っていた石内都さんの写真集からも壮絶すぎる故の美しさ・荘厳さを感じ取っていたけれど、手の届く距離にある一つ一つの衣服や日用品には被爆者の魂が宿っているようで、語り継ぐことの大切さを改めて胸に留めた。
映画「オッペンハイマー」の描き方には賛否両論あるようだけれど、人間がおかした愚かしい事実を振り返る契機になったという意味では、作られた価値は十分にあると個人的には思う。
人間って本当に愚かな生き物だなあと絶望しつつ、ハチドリのように今自分ができることを粛々としていこう。NO MORE HIROSHIMA、NO MORE WAR。
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