大切な本㉘「出会い系サイトで 70人と実際に会って その人に合いそうな 本をすすめまくった 1年間のこと」
本屋さんの書いた本
20歳で上京した際、まず訪れたのが神保町の古書店街だった。雨が静かに降りそぼる中、どの店内も静かでほの暗く、年配の男性が一人黙って店番をしているような雰囲気は当時の自分にはちょっとハードルが高かったな。
最近は名物書店員さんにスポットがあたったり、大型書店や出版社勤務から個人で開業する方の話を見聞きすることも多い。新刊書店や古本屋の店員さん、図書館司書にブックデザイナー…好きな本に囲まれて働けることへの憧れ。彼らの書くものもどれもとっても興味深い。
この本で花田さんがすすめていた作品の数々、悉く自分の趣味と重なっていて既読のものばかりだったのは嬉しい誤算。自分は選書ができるほど読んできたわけではないけれど、人にお薦めして「面白かった!」と言ってもらえた時の嬉しさは格別だし、人に薦められて読んだ本との出会いはそのプロセスも含めて大切なものになる。
蟹ブックス、ガケ書房、マルジナリア書店にエトセトラブックス…まだまだ行ってみたい本屋さんは数知れず。地元の偏愛書店「TOUTEN BOOK STORE」の店主、古賀詩穂子さんもとっても素敵な方だからいつか本を書いてほしい♡