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大切な本㊻「伴走者は落ち着けない―精神科医斎藤学と治っても通いたい患者たち」
精神科医・斎藤学のめくるめく世界
また面白すぎる本に出会ってしまった!!
斎藤学氏はアダルトチルドレンの概念を日本に広めた方。
私の中で斎藤先生と信田さよ子さんは嗜癖問題の分野における二大巨頭。
20歳で上京して間もないころ、何をきっかけに知り合ったのか忘れてしまったけれど、NABAに通っているという女の子がいた。過食嘔吐を繰り返しているという彼女はいつもスキニージーンズを履いてて表情には生気がなく、家族との折り合いが悪いのだとこぼしてた。精神科の主治医の先生はいつも過激なことを言うんだとか話してたけど、もしかしたら斎藤先生だったのかも。
伊藤比呂美さんとの共著はもはや名著の域。どこか患者や女性たちを突き放したような、さばさばとした言葉の投げかけは一見冷ややかな印象もあるのだけれど、今回の新刊のなかでは死に至った患者さんを目前にし、涙を流しながら本気の怒りと悲しみを表出するシーンが出てくる。
医療者でありながらピア活動や当事者自身の力を信じている方だと思う。
インベカオリ★さん、斎藤先生やその患者さんたちに迫ってくれてありがとう!!不謹慎かもしれないけれど、この世界面白すぎます。
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