見出し画像

番外編 大切な映画「ペパーミント・キャンディー」

韓国の民主化運動に思う

韓国で先日起きた戒厳令からの一連の動き。

自分は恥ずかしながら歴史に疎く、自分の祖国の民主化運動についてもさっぱり不勉強なのだけれど、国のトップがこんな強い権力を持っていることにまず驚いたし、翌日解除されるまでの怒涛の流れにも驚かされた。市民が軍人らに立ち向かい数時間で撤回に追い込むまでの動向はさながら映画のような映像だった。

今の日本において、私たち市民一人一人がこんなふうに毅然と声をあげ、権力に立ち向かうことができるのだろうか…
今の私にはそもそも知識が足りないし、権力に立ち向かえるような確固とした芯も持ち合わせていないけれど、市井に生きる一人の大人としてきちんと考えたいと思ってる。

韓国映画は祖国だからというひいき目を抜きにしても本当に魅力的な作品が多い。
そのなかでもイ・チャンドン監督作はすべて印象深く胸に残っている。そのなかでも「ペパーミント・キャンディー」は初見時の衝撃が今でも忘れられない。当時は今よりもっと韓国の民主化運動のことを知らなかったし、過去に遡っていく描き方に理解が追いつかない部分もあっただろうに、「すごいものを観てしまった」という思いがズドーンと残る鑑賞体験だった。同じくソル・ギョング×ムン・ソリ共演の「オアシス」も同じくらいの衝撃を受けた作品で、俳優さんの演技力・才能にもただただ圧倒された。

 好きな韓国映画はたくさんありすぎてとても簡単に絞り切れないけれど、政治や民主化運動を描いた作品だけでも素晴らしい作品がたくさん。時にユーモアも交えてエンターテインメントとしてもしっかり魅せる韓国映画の底力を改めて思い知らされる。

イ・チャンドン監督は元々多作の方ではないけれど、「君の誕生日」に続く新作…心待ちにしてます。

年末年始の連休は本だけでなく映画もたくさん観ていて、大切なお友達が薦めてくれた作品も鑑賞中。「いつかの君にもわかること」「マダム・イン・ニューヨーク」「殺しのドレス」…みんなすごーく自分好みで今このタイミングで観れてよかった、と思えるものばかり。早く感想をシェアしたいなあ♡


いいなと思ったら応援しよう!