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「感覚や心をひらくこと」が、悩みや迷いに光を照らしてくれた〜屋久島、初の旅〜
「自然のもつ力強さ」「自然に生かされている感覚」
よく聴くその言葉の奥行きや深さが
初めて身体にずっしりと感じられたのは
2019年の夏、屋久島に旅に行った時のことです。
旅に行く半年前、
わたしはどこか「コレジャナイ」と思いながら、色んなことをやっていて
(頼まれたコト、やるべきだろうコト、やったほうがいいだろうコト)
「あれ、私はこんな風に生きたかったのだろうか?」とよくわからなくなっていました。
他者との関わり方にもがき、
「なぜこんなにわかりあえないのか。」「なぜお互いを大事に想っていても、そこにあたたかさを感じられないのか」と悩んでいました。
私自身との関わりの中で
「どうせ私なんて」と自分を責め、軽んじ、自信や安心がない中で、「なにかをしなければ」と掻き立ててへとへとになっていました。
そんな4月、千葉県いすみ市の暮らしの学校で行った合宿で
「ひろみ」という人物に出会い、
そのターザンのような珍しい風貌と、
生きる力が滲みでているオーラ、
軽やかでしなやかな動きや心持ち
真心の込もった所作に心惹かれ、
彼の住む屋久島に遊びに行こうと思ったのがきっかけで
その夏に数名の友人と屋久島を訪れ、
ひろみのガイドの元、旅をしました。
滞在している間の3泊4日の中でやったのは
ただ自然の中を歩き、めいっぱい遊んでいただけ。
NVCやらマインドフルネスやら、システム思考やら
難しいことを学ぶことは一切なく、
むしろ「考える」ことをすべて放棄して、
言葉もほとんどかわさず、
直感のまま、過ごしていた。
山に登って、頭が空っぽになったり
滝にほえて、おおかみになったような野生さ、力強さがわいてきたり
満月が海にうつる美しさのなかで温泉にひたったり
夕日が水平線におちていくのを木の上からじっと眺めていたり
透き通った川の流れのなかで、全身で水を感じたり
焚き火を囲んで、ただ湧いてくることをぽつぽつと話したり
そんなことをしているなかで、
何か大きな変容が私の中で確かにありました。
その感覚を、今となって言葉にして見るならば
頭を空っぽにして、
今ここにあるものを全力で感じていると
わたしという存在がひらかれていき、
思考を超越したひらめきに出会う。
そこに、悩んでいたすべてに通じる答えがあった。
というような体験でした。
そこにある夕日の美しさにただただ驚き、
信じられないくらい感謝がわいてきて、
それを世界に伝えていたら、その力強い愛がかえってきた。
(世界を愛でていると、世界はどんどん美しくみえ、そして自分の美しさにもきづくというような、めぐるものがたくさんあった)
力みをいれて頑張ろうとしていたことで、
逆に空回りしていたことがわかった。
恐れから身体が反応していることに気づいて、そこに現れてくる安心や信頼にゆだねていったら全てが流れ出した。
たとえば、
「流れに身をゆだねるとうまくいく」とか
「感謝すれば、感謝がかえってくる」とか
「わたしには力がある」というような
そんな感覚が、うわすべりな言葉ではなく、
ずっしり身体に染み込んできた。
⠀
「ああ、そうか。私は何者かになろうと努力して、自分を責め立てて、もっとがんばらなきゃと掻き立てたり、誰かのせいにして自分を、自分の人生の手綱をあけわたしてきたんだ。
⠀
ただそのままの存在の美しさを祝ったり、味わっている中で、ここにある力がひらかれて、全てが必要な流れのままにすすんでいくんだ。なにかをせずとも、誰といなくても、むしろ何もないところにこそ安心があるんだ」
⠀
と不思議な確信を感じられた。
「わたしはこのままで大丈夫なのだ」という安心も
「わたしには力があるのだ」という信頼も
わたしという存在をひらいたら、そこにあった。
⠀
遠くに探しに行こうとして、誰かと共にいるなかで感じようとして、なにかを学ぶ中で得ようとしていたけれど、ここにあった。灯台下暗しだった。
⠀
そして、「わたしは本当は、これがしたかったんだ。心も、頭も身体も、魂も、全身がYES!というのはこれだったんだ」とその望みが鮮やかにみえるようになってきた。
そこに気づけた流れの中にはきっと、
⠀
いままで傷ついてきたことに光があたって、癒やされたり
本当にいやだったことを
ちゃんと怒れて、そしてちゃんと許せたことがあるとおもいます。
(滝をみていたら、いままで一度も思い出さなかった、本当に怖くて悲しかった記憶がふっと湧いてきて、そして怒りがわいてきて、そして許しがおこった、みたいなことが何度もあった。)
⠀
自分が望むことを、本当にしていいんだ!
という許可が内側から起こってきたこと。
それをする力があると自分を信じられ、
そこに立ち向かう勇気がわいてきたこと。
たとえ「失敗」したとしても、それも含めて自分にとって必要な体験なのだ、という信頼につながれるようになったこと。
これらの体験は、事前に計画された(デザインされた)ものじゃなく、必要なことが、必要なタイミングで、奇跡のようにすべておこった。
そして、ここにかいてあるような体験が、
それぞれの参加者にとって、それぞれの形で起こっていました。
特に私にとっては、「自分の内側にしまいこんでしまう」癖があるので、それらが世界に開放されていったことで、生命の巡りがとおっていった感じが、すごくパワフルでした。
嫌なことは言わずに我慢する。
やりたいことは恥ずかしくてできない。
そんな風に自分に閉じこもっていたのが今となっては不思議・・・
この旅のなかで、もう一つ不思議だったのは、
「自然をまもろう」とか「地球の危機が」とか「この政治システムが」というような、「何かを解決しよう」とする感覚が薄れていったこと。
これについては、まだ理解が追いついてないのだけれど、
「私の外側にある問題」という感覚ではなく、「わたし自身のことだ」と感じるようになり、「解決しよう」というより、「私達に何が起きているのか」ということにもっと深く気づいていきたいという好奇心が強くなった感じがしています。
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屋久島で体験したこと日記
森を歩く
もくもくと、歩く。
しとしと降る雨と一緒に歌う。
自分が大気にとけて、一つの命になっていく
ハグしながら共に立っている木々が力強くそこにいて、
命が全て繋がっていることを思い出す
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川に飛び込む
突き抜けていく爽快感、高揚感
スコーンと悩みや、わだかまりが飛んでいく
滝に住む龍神様が私の体をぶわっとふきぬけて
背筋がしゃんとのび、力が湧いてくる
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夕日を眺める
ただ太陽が出て、沈むだけ。
ただ満月の光が海に反射してるだけ。
当たり前だと思っていたその景色が
圧倒されるほど美しくて、
嗚咽をもらして泣きじゃくった。
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ご飯を食べ、海中温泉に入る
丁寧に愛を込めて作られたご飯が
脊髄に染みて、全細胞が拍手した
海の中に湧き出る温泉の中で
全ての力を抜いて委ね、子宮に還った
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力が湧いて、光が照らされる
屋久島の至る所から
命の流れ、力強さが体に直にとどいて
静かなそのエネルギーが、
私の中にも湧いて とまらない
雲のようにそこにぼんやりあったけど、
つかみかねていた私の道に光が照らされた。
どんな風にこの命をつかうかということ。
しないことを決めること。
「考えて決断する」というより
「こうなんだ」とイメージが勝手にわいていた。
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一番驚いたのが、
屋久島に行く前に私の中にあった
人間関係の悩み、滞りや、
進路に対する不安、迷いが
驚くほどに流れていったこと。
思いつく限り全ての方法を試して、向き合っても全然突破できなかったことだったのに、はるか遠くにたどり着いた自分にとって、もはや問題ではないことに気がついた。
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生き生きさが溢れたら、こんなにも力が湧いてくるのか。
私を生きると決めるとこんなに力が湧いてくるんだ。
今まで、自分の心と体がバラバラだったけど、
それが一つになっただけで、こんなに力強いんだ。
(日記おわり)
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最後に。
この体験は、
屋久島を愛し、感謝と敬意をこめて旅をガイドしてくれるソウルナビゲーション(ガイド)のみなさんとの関わりに大きく支えられました。また、屋久島の自然をまもり、再生しようと力をつくしている皆様のおかげです。
これからも、屋久島を観光し、消費するような時間ではなく、訪れば訪れるほど、人も自然も再生していくような関わりを持ちたいと思っています。
追記.5
2024年も屋久島リトリートを開くことにしました!
この記事を読んで、ピンときた方、
きっといま呼ばれているのだと思います。
ぜひ屋久島で、おあいしましょう*
<追記 4>
2023年は屋久島リトリートを開催します。
https://note.com/muchaco27/n/n83fc51f6fd6d
<追記 3>
2022年は2つの屋久島リトリートを開催します!
https://yakushima-retreat.hp.peraichi.com/watahira2022
https://yakushima-watatabi.hp.peraichi.com/2022
<追記 2>
2021年は屋久島リトリートを開催します!https://note.com/muchaco27/n/ndc5fa3e7a17d
<追記1>
2020年4月現在、COVID-19の影響の大きさを感じており、2020年の旅はキャンセルことにいたしました。