見出し画像

HIPHOPマインド

POP YOURSが終わってからそろそろ一週間経つので、整理して書いてみようかなと思います。
事実を自発的に書いていく行為が自分語りの領域を出ることは絶対にないわけですが、それは必ず過去がセットになってしまうからです。ですから今回の感想も懐古の部分が中心になってしまうのだろうなと思います。

 話が逸れてしまいますが、よく「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」といいます。これって嘘だと思います、というか賢者になる必要なくね?って思います。小学校の廊下に貼ってあったマンモス狩りから始まって大震災で終わってる年表みたいに、自分の人生にも必ず大なり小なりのイベントがあって、そのイベントから自分の考えが形成されていくわけだから経験を参考にするのは必須なのではと思います。

 また話が逸れてしまいますが、僕はこの「自分の経験から得た考え」を大事にしてる人がめちゃくちゃ好きです。人から言われたこと、親から教えられたこと、そしてそれを材料にしても解決できない矛盾を自分の思考で乗り越えたとき、少し大人になれるんじゃないかなと思ってます。反抗がいいというわけではないけど、脳死で従属しているよりよほどいいぞという。こういう事をしっかりやってきた人なら、多少脇道に逸れたり後悔する出来事があっても絶対に大きく堕落することはない、大丈夫だと思います。

本題~
 僕は子供の頃から大人びてるといわれることが多かったです。多くの場合はいいようにとらえてたけど裏を返せば、「冷めてる」って事だと思います。不思議なもので、そう言われ続けてるとだんだん自分をそういう風に寄せていかなきゃならないんですよね。盛り上がりたいのに抑えたり、めちゃくちゃ怒りたいのに悟ってるふりしたり。

そういう日常の抑圧から開放してくれるのがライブだと思っています。

みんなぶちあがりに来てるから雰囲気もアツいし。POP YOURSは各々のクルーのパフォーマンス時間が30分くらいだから、フロア全員が自分の事を見に来ているようなワンマンライブと比較しても濃度が違っていて、だれる瞬間が一瞬もない。知名度には各々差があるけど、マイナーな人たちはここで自分のファンを増やそうとしてるし、メジャーな人たちはプライドをもってフロアぶち上げに来てるし。友達とも話してましたが、ライブがうまい人が多い。曲のセトリ、照明とかは勿論フロアの煽り方、MC、暴れ方全てが完成されたアートとして圧倒的熱量で観客にぶつけられてて本当にかっこよかったです。椅子があるので合間には座るんですが、約30分のパフォーマンスが爆発的熱狂の最中に終わった後で座った時、ぶちあがった反動の疲れが急襲してくるライブをする人たちに魅了されました。曲を聞いてた時以上にファンになったクルーが多いです。

また、観客がHIPHOP好きそうな人たちばっかりで、それにもすごい刺激をうけちゃいました。帰りに早速シティポップみのあるTシャツを数枚ポチって、スニーカーも好きなラッパーと同じのに新調したくらいには影響受けてます。ヘッズになりたいぜ。
 HIPHOPはカルチャー全般を指す言葉なので、ファッションとかアートとか音楽とかいろんな形で表在するけど、根本にあるマインドは「やりたい事をやる、自分たちの感情を率直にぶつける」ってことだと思います。それが社会の中では子供じみてるって批判されるし、好き放題やってたらシステムは崩壊するから「大人になる」ことが評価されるのは当然だと思います。一方で、抑圧の解放手段としてのHIPHOPは、いつでも僕の支えになっています。マインドがギャル、みたいなノリでマインドはHIPHOPでいたい。

秋葉原駅のホームに転がって号泣話をしてたのもHIPHOPだし、ライブ遠征から帰って来た翌日、ゼミ飲み会の二次会カラオケでゼミ生全員を立たせてマリーゴールドを煽りまくって歌っていたのもHIPHOPだと思ってます。ちょっと記憶が曖昧だけどそれもHIPHOP。TEENAGE VIBE、ずっと持ってくぜ。まだまだ子供なんだから。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?