むっちー

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最近の記事

Where is Your Utopia?

 今回は、かねてから訪問を待望していた台湾で過ごした1週間の日々を旅行記の体で書き起こしつつ道中で思いふけったことについて綴ろうと思う。  いろいろな経緯で台湾にたくさん友達がおり、彼らに会うのが旅のメインテーマだった。人に会うことが旅の主目的なのは初めてであり、いつもの一人旅とはまた違った気持ちで準備をしていた。 *1 NTD=4.4 JPYで計算 半年ぶりの日本出国、南国の香り  思い返せば日本発の国際旅は凡そ1年ぶりだった。フライトを待つ間に感じる気持ちの高まりは何

    • Warsaw was Lonely.

        文字を読めるようになった頃からずっと、アブノーマルへの強烈な憧れがあった。好奇心の赴くままに、冒険、探索。常識と日常から逸脱する生き方・旅人の存在を本の向こう側に見て、私もこうなりたいと思った。   一方で現実は、地元の公立中学から地元の普通高校へ行き、大学も地域は違えど普通の所にした。人生の岐路に立ち、その選択をする度それが一般的正解ではありながら私が見た憧憬とは程遠いことを自覚していた。過去の、アブノーマルへ憧れた自分への示しは早いうちにつけておかなければならない。

      • Life is too Good

         ''Life is too good'', 友達がステータスメッセージに使っていて非常にいい言葉だなと思った。たしかに、彼の生き方は非常にいい。生き方がいいとはどうも茫洋としているが、私も殊更そうでありたいと思っているのでこの言葉に強く共感する。  私はいつかの校長が集会で言っていた「人生はだいたい+と-が釣り合うようにできている」という言葉が時折、しかし片時も忘れることなく胸に引っかかっていた。悪いことが続いていてもそのあとに必ずいいことがあるから諦めないようにという前

        • A greatest journey in my life

            ラビンドラナート・タゴールが辞世の句として遺した、「私の見てきたものは、誰にも及ばないであろう」という言葉が大好きだ。原文に当たっていないが「見てきた」とはつまり自身で感じたことも包容していると考えると、死ぬ時に自分が獲得できた知見を内省的に誇れるような生き方をしたいと思う。    1年以上前に準備を始めた留学が今日から始まる。半年の間母国から離別して知り合いが一人もいない地に行くわけだから、当然不安や心配事はある。友達、生活、授業、食べ物…でもそんなのは些細なことで、

        Where is Your Utopia?

          9000キロ離れた友達を作るために

          ふたつのきっかけ 大学3年の8月に、4年後期から留学に行くことにした。 優秀な人しか行けないと思っていたが、講義で偶々一緒になった台湾人と仲良くなって、留学生は優等生だという先入観は消え去った。 家で飲むとき、大抵トランプやダイスを使って飲みゲーをする。「大きい!」「Call!」とか一緒に叫んで泥酔したり、まふ(からおけチェーンまねきねこの夜通しフリータイム。毎度地獄を見る)で朝の5時まで歌ったりしたとき、どこの国の大学生も同じようなもんだなと思った。 今年の3月で帰

          9000キロ離れた友達を作るために

          ピアノという非生産的活動を続ける理由

          ピアノを弾く、とは ピアノを弾くことは非生産的、労力と対価が見合っていないことだ。 例えばコンクールに出場する場合、半年以上前から本番で演奏する数曲の為だけに練習をする。僕は普通の学生だから平日は2時間、休日は5時間くらいが限界だったがそれでも月に100時間、本番までに500時間以上の膨大な時間を費やして、たった10分で終わる本番に臨む。同じパッセージを何百回も繰り返し練習するけど、その成果を出せるチャンスはたったの1回きりのステージ。全部が本番で全部うまくいくこともあり得

          ピアノという非生産的活動を続ける理由

          マレーシア 二つの自由

          大学入学当初の野望と方針転換 大学生になったら海外にいきまくると決めて、高校卒業から大学入学までの一か月で免許じゃなくパスポートを取った。 しかし、大学入学と同時に始まった入国・出国規制。海外はおろか、国内、なんならすぐ近くにある自分の大学にさえ容易には通えなくなってしまった。 仕方ないので国内の旅を中心に行った。これは逆にすごくいい機会だったように思う。一人旅のライフハック的なものが身についたり、日本にも全然カルチャーや風土が異なる地域があることを知った。歴史に造詣が

          マレーシア 二つの自由

          マレーシア突っ込んでいけ

           思い返すと、小さいころから外の世界への欲求が強かった。 中学時代まで やや教育に力を入れるお家柄なので、母方の祖母から日本地図のパズルをもらった。両親からはベタに学習机と、世界の国旗図鑑。  これらのプレゼントと、机の上の世界地図マットが僕の将来にものすごく大きな影響を与えた。 青森が日本の端っこにあったので、逆の端っこまで行ってみたいな~とか、東京ってこんなに小さいのに(パズルだと小さすぎるので神奈川とくっついてた)なんであんなに人がいるんだろ、とか。  その中で一

          マレーシア突っ込んでいけ

          HIPHOPマインド

          POP YOURSが終わってからそろそろ一週間経つので、整理して書いてみようかなと思います。 事実を自発的に書いていく行為が自分語りの領域を出ることは絶対にないわけですが、それは必ず過去がセットになってしまうからです。ですから今回の感想も懐古の部分が中心になってしまうのだろうなと思います。  話が逸れてしまいますが、よく「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」といいます。これって嘘だと思います、というか賢者になる必要なくね?って思います。小学校の廊下に貼ってあったマンモス狩り

          HIPHOPマインド

          Pop yours ~ヒップホップしたいぜ~

           ダサすぎるタイトル。 Pop yoursという現時点の日本語ラップ界最高峰のフェスが一週間後に迫っているので、自分のここ三年くらいとヒップホップの関係について振り返って、まとめておきたいと思います。  きっかけ 高3の受験期、センターがいろんな意味で終わって心身ともに大疲弊、腑抜け、落ちる気しかしねぇ、もう全部やめてぇ、めんどくせぇ、てか将来って何?って時に友達から紹介してもらった動画です。カップラーメンの広告を乃木坂がしていて、タイアップで今ほど有名じゃないクリーピー

          Pop yours ~ヒップホップしたいぜ~