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ChatGPTのアイデア発散には「言葉の種類数」が足りない
最近は、案の発散にChatGPTを活用している方も多いかと思います。
私もたまに「叩き台」として利用してますが、ChatGPTの案をそのまま使うことはほとんどありません。
そしてもっと言うと、「ChatGPTに出してもらった案の中から選ぶ」だけにすることもほとんどありません。
ChatGPTに案を出してもらった量を10とすると、少なくとももう20~30は自分で結局は追加で考えて、磨いて、そこから選ぶことが多いです。
みなさんも「ChatGPTを使った案の発散は楽だけど、なにか足らない」と思ったことがあるのではないでしょうか。
その「足りない」と感じるものが何かわかったので今日は書き残してみます。
今回の具体事例として、「このnote記事」のキャッチコピーを考えてみます。
ChatGPTさんに、
想定読者は「企画職」や「経営者」、
ウリは「案を考えるときの心がけが、気軽に、シャープにわかること」
だとして、キャッチコピー案を20こ作ってほしいとお願いしてみました。
1. アイデアを生み出すポイントを簡単にマスター!
2. ケーススタディから学ぶ企画思考のコツ!
3. 「考える力」を鍛えるためのヒントを紹介!
4. ビジネスアイデアを考えるためのプロセスを紐解く!
5. 企画立案における必須の心得を解説!
6. 案を考えるときの心がけが、シャープに理解できる!
7. アイデア発想のヒントをシンプルにまとめました!
8. 企画立案に必要な考え方を分かりやすく伝授!
9. 企画職・経営者必見!アイデア発想のコツを紹介!
10. ケーススタディから学ぶ、成功するアイデアの共通点!
11. 誰でもできる!アイデア発想に役立つ方法を伝授!
12. クリエイティブなアイデアを生み出すための考え方とは?
13. 企画力をアップするためのポイントを徹底解説!
14. イノベーションを起こすためのアイデア発想法を紹介!
15. 企画立案に必要なマインドセットを身につけよう!
16. ブレストの成功のために知っておきたいポイントとは?
17. クリエイティブなアイデアを生み出すための「発想のコツ」とは?
18. 企画力アップのために、日々の習慣を見直そう!
19. ビジネスアイデアの萌芽を見つけるための方法を解説!
20. アイデアが湧き出る、知っておきたい「脳科学的アプローチ」とは?
さて、この案の発散の問題点はどこでしょうか。
まずは「嘘を言っている案」が入ってしまってますよね。
「ケーススタディ」は無いですし、「イノベーションを起こすため」はちょっと言い過ぎですし、「ビジネスアイデア」を扱う記事ではありませんし、「脳科学的アプローチ」も使ってません。
嘘を言っている案を削除してみると以下14案に減りました。
1. アイデアを生み出すポイントを簡単にマスター!
3. 「考える力」を鍛えるためのヒントを紹介!
5. 企画立案における必須の心得を解説!
6. 案を考えるときの心がけが、シャープに理解できる!
7. アイデア発想のヒントをシンプルにまとめました!
8. 企画立案に必要な考え方を分かりやすく伝授!
9. 企画職・経営者必見!アイデア発想のコツを紹介!
11. 誰でもできる!アイデア発想に役立つ方法を伝授!
12. クリエイティブなアイデアを生み出すための考え方とは?
13. 企画力をアップするためのポイントを徹底解説!
15. 企画立案に必要なマインドセットを身につけよう!
16. ブレストの成功のために知っておきたいポイントとは?
17. クリエイティブなアイデアを生み出すための「発想のコツ」とは?
18. 企画力アップのために、日々の習慣を見直そう!
さあ、この案の発散に足りないものは何でしょうか。
それは、「言葉の種類が増えていない」ことだと思うのです。
この案の発散では、「アイデア」「企画」「コツ」「方法」という言葉が多く使われています。
極端に言ってしまえば、
「アイデアを発想できるコツ!」という案と、
「企画力を上げる方法!」という案の、
2つを薄めて伸ばして数を稼いで14案にしただけといえます。
要するに、「発散できていない」「広がっていない」のです。
言葉のもつ範囲の集合が広がっていないのです。
この14案から選んでしまうと、とてもとても狭い範囲から選ぶことになっています。
叩き台としてはいいですが、「案を広げて磨いて質を上げる」プロセスをできていないのです。
ChatGPTを使わずに案を発散させるときも、気をつけたいのは、
同じような言葉を使うのは「サボり」であり、なにも可能性を広げられていないことです。
ChatGPTのアイデア発散には「言葉の種類数」が足りないので、
そのあとには結局、「人の頭で考えて、可能性を広げる」こと、つまり、「言葉の種類数を増やして、案としてありえる集合の面積を広げる」ことが必要だと思いました。
低いレベルで充分であればChatGPTさんに発散してもらった案からひとつ選んで決定!終わり!でいいかもしれませんが、大事なことを決めるときは、あくまでChatGPTさんが出してくれた案は「狭い範囲での叩き台」であり、そのあとは自分で頭を絞って、可能性を広げることが必要なのではないでしょうか。