コゴミってなんなのさ🌱
この時期になると、スーパーで「コゴミ」を目にすることがあります。
かわいらしい見た目ですが、なかなか買って調理することもなく、
今まで食べたことがありません。
「コゴミっていったいなんなの?」
「コゴミってどんな味なんだろう?」
「コゴミってどんな料理に使うんだろう…?」
など、疑問がどんどん湧いてきました。
今回は、むぅちゃんの知らない野菜「コゴミ」について調べてみました🌱
コゴミを知らない人はぜひ一緒に勉強しましょう🐈
コゴミっていったいなに?
コゴミは、正式には「クサソテツ」という植物です。
そして、クサソテツの若芽のことをコゴミと言います。
若芽なので非常に成長が早く、1日でも採る時期を逃すと、食べられなくなってしまいます。
ぐるぐると渦巻状になっているところが人が前かがみに縮こまっているように見えるところから「屈(コゴミ)」という呼ばれるのだそう。
クサソテツはシダ植物で、分類には諸説があります。
コゴミは水はけが良く、なおかつ湿気のある場所に群生しています。
近年では栽培も進んでいますが、もともとは自生しているコゴミを採取して山菜として利用していたようです。
コゴミには、一般的な「コゴミ(青コゴミ)」と「赤コゴミ」の2種類があります。
実は、赤コゴミはキヨタキシダと呼ばれるクサソテツとは異なる種類のシダ植物です。
コゴミとは見た目が良く似ているのですが、茎が赤茶色なので「赤コゴミ」と呼ばれます。
群生で生えるコゴミとは違い、一本一本まばらに生えるので、「イッポンコゴミ」とも呼ばれることがあるそう。
そのため、コゴミよりも希少性が高く、クセもなくてとても美味しいらしいです👀
海外では、アメリカ北西部やカナダなどで「Fiddlehead(フィドルヘッド)」という名前で親しまれています。
Fiddleは擦弦楽器、Headは頭という意味で、バイオリンなどの上部に似ているところからそう名付けられたとのこと。
ほかにも、ヨーロッパ諸国やアジアでも食用とする国があり、意外にも世界各地で一般に食べられているようです。
コゴミってなにあじ?
コゴミはクセのない味で、食感はやわらかく、多少のぬめりがあります。
ワラビやゼンマイ等とは異なりアクが少ないのが特徴の一つです。
新鮮なものは生食も可能ですが独特の風味がするので、さっと茹でて食べる方が美味しいと言われています。
海外ではコゴミの味について「アスパラガスやブロッコリーに近い」と評されており、同様の感覚で調理されているようです。
なお、コゴミには抗酸化作用のあるβカロテンや、ビタミンC・葉酸・カリウム・食物繊維が豊富に含まれており、栄養学的にも優れた食品と言えます。
コゴミってどんな料理に使うの?
①海外のコゴミレシピ
✅コゴミのガーリックレモンバターソテー
カナダやアメリカ北部などでシンプルなコゴミの食べ方として親しまれているレシピです。
さっとゆでたコゴミを水を切ってあけておき、フライパンでオリーブオイル・バター・にんにくを絡めながら焼いて、最後にレモン汁を絞っていただきます。
パンやパスタなど、洋食のおともにも合わせやすい一品ですね🐈
✅コゴミとグリュイエールチーズのタルト
インパクトある見た目ですが、熱狂的なファンの多いレシピの一つです。
グリュイエールチーズは「スイスの女王様」とも呼ばれており、クリーミーでナッツのようなコクのある味わいなのだそう。
作り方としては、リーキ(西洋ネギ)とにんにくをオリーブオイルなどで炒めたのち、フィロ生地(中東・トルコ料理などで使われる薄くパリっとしたパイ生地。イーストを含まない)の上にあけ、グリュイエールチーズとコゴミをトッピングしてオーブンで焼いて作ります。
②日本のコゴミレシピ
✅コゴミの天ぷら
日本でコゴミの定番の食べ方として親しまれているのが天ぷらです。
天ぷらの場合は下茹では不要で、よく洗ったコゴミをてんぷら粉につけてさっと揚げます。
素材の味を楽しむためにも、塩などでいただくのがおすすめです。
✅コゴミのごま和え
コゴミはごま和えなどの和え物やお浸しなどにするのもおすすめです。
ごま和えの場合は、さっと茹でたコゴミをすりゴマ・砂糖・醤油・酒とよくすり混ぜて食べます。
一つひとつが大きくてジューシーに食べられそうですね😊
コゴミっていつ・どこで食べられるの?
コゴミは春の山菜で、4~5月ごろに収穫されます。
主要な産地は山形県・新潟県・秋田県などですが、日本全国の野山に自然に群生しています。
そのため、コゴミを食べたい方は、春に山菜料理を出す割烹やレストランなどに行けば食べられると思われます。
ちなみに、山形県にはこごみなどの山菜料理専門のお宿があるそうです。
いつか行ってみたい…✨
いかがでしたでしょうか。
コゴミのことを知ることで、私もますますコゴミを食べてみたくなりました。
春の訪れを感じる今日この頃、ぜひ知らない山菜にチャレンジしてみませんか?
出典・参考資料
「四季を味わうニッポンの野菜」丹野清志著