小学校高学年のころ、たまの休み時間にカッター片手にふざけ合いながら男子を追いかける女の子がいた。よくある幼稚な自己顕示だった。 当時の私もそれを言語化することは出来ずとも、子どもだと、誰にも見えないところでわらっていた。 その女の子と中学校でまたクラスが同じになった。 彼女は幼稚なところが目立つものの、男女垣根なく接し、ネット恋愛に行き着き、その始終を周りに「秘密にしてね、」と話しまわっていた。 楽しそうだった。 こんどは友人と彼女をわらった。 高校は分かれ
呆れるほど人生経験がない。 だが、それをとくにコンプレックスだと感じることもない。 だってそんな機会すらないからね! すごく若いのでこれからの人生いろいろな経験をすることはあると思う。こわい。 「あのとき、〇〇〇やっとけばよかったー」 を何回も繰り返すのだろうか。 そうやって過去の自分を少しずつ恨みながら歳を重ねていくのだろうか。 TVerで受験の広告出すのやめてほしい。 ほんとに。
外に出る用事があるとき、たいてい、星野源の「アイデア」を聴く。 それは前々から楽しみにしていた予定であったり、本当に行きたくない用事であったり、ふらっとひとりカラオケをしようと思い立ったときでも、変わらず「アイデア」を流す。 この曲を聴いていると、ただ歩いているだけで生きていると思える。わたしの心臓のなかで星野源が歌っている、彼がピンと上げている人差し指が私を動かす原動力となって、なんだか駆け出したくなる。 自分の情けない姿が定点カメラで撮影されていて、今はそのワンカッ